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「ローコスト住宅は本当に震災に耐えられるの?」
「ローコスト住宅の耐震性ってどうなの?正直、安すぎて不安・・・」
1,000万円台で建てられるローコスト住宅。
安い費用で家を建てることができますが、耐震性は十分にあるのか気になりますよね。
結論をから言うと、「耐震等級3」が標準仕様のハウスメーカーを選べば問題ありません!
この記事は、地震に強いローコスト住宅メーカーを10社紹介します。
家の地震対策に詳しくないという方もご安心を。
理解できるように分かりやすく解説していくので、ぜひ最後までお読みください。
目次
それでは、今回の記事のメインテーマである「地震に強いローコスト住宅メーカー」を紹介してまいります!メーカーの選定基準や根拠として、今回は次のポイントを重視させていただきました。
「1〜3」の数値で表される耐震等級とは、建物がどれだけ地震に強いかを表す評価制度のこと。数値が大きくなるにつれて性能が上がり、『3』が最高ランクとなります。
また、住宅の耐震性能を高めるためには、筋交いだけではなく面材を使って地震エネルギーを受け止めることが大切。こういったポイントを基準として、今回の地震に強いおすすめメーカーを選びました。
アザラシ先生
ペンギン生徒
引用:一条工務店
最初に紹介する地震に強いローコスト住宅は、一条工務店が販売する「セゾンA」です。「一条工務店って、住宅価格が高いんじゃないの?」と考える方も多いでしょう。
しかし一条工務店の中にも、商品によってはローコスト住宅と同じくらいの価格帯でマイホームを建てられるものがあります。それがセゾンAなのです。
一条工務店のローコスト住宅セゾンAの値段は、住宅価格1,000万円台からが目安。ローコスト住宅メーカーと変わらないほど安い水準で、高性能なマイホームを建てられると評判です。
一条工務店では、「地震の時も台風の時も、マイホームが1番安全な場所」というコンセプトを掲げ、とにかく安全性を高めるためのテクノロジーを研究。耐震等級の最高ランクである『3』は大前提として、それ以上の厳しい自社基準を設け、地震に耐えられる家づくりを日々研究しています。
一条工務店の住宅が地震に強い理由、それは創業当初から豊富な数の実験を実施しているから。机上の計算では予測できない地震でも崩れない家を目指して、実物大の建物を使った耐震実験を行っているのです。
実験の様子
※引用元:一条工務店「実大耐震実験」
本当に地震に強い家を目指して、一条工務店ではローコスト住宅のセゾンAをはじめとして、全てのモデルで工場生産率80%を実現しています。
この数値が何を意味するのか。それは、現場での加工作業をなるべく減らし、ほとんどの材料を工場で加工しているということ。工場で精密な計算のもと加工することで、全ての家に万全の地震対策を期しているのです。
アザラシ先生
ペンギン生徒
引用:トヨタホーム
次に紹介する地震に強い住宅は、トヨタホームが提供するローコスト住宅モデル「LQ」シリーズです。住宅価格1,600万円台〜と公式サイトにも明記されているように、大手ハウスメーカーのローコスト住宅モデルという位置づけの商品。
「大手ハウスメーカーで建てたいけど、2,000万円も3,000万円も払えない」と考える方に最適なローコスト住宅となっています。
トヨタホームのLQシリーズの特徴は、1,000万円台と格安の値段で建てられる上に、木造ではなく鉄骨ラーメン構造を採用している点にあります。ローコスト住宅メーカーのほとんどは木造住宅なので、地震対策として鉄骨住宅に興味のある方には非常におすすめ。
鉄骨ラーメン構造は、一般の住宅よりも高層ビルなどで用いられることが多い構造。鉄について豊富なノウハウを持っているトヨタホームだからこそできる加工技術を駆使し、業界トップクラスの125mmの太い柱で住宅を支えます。
さらに、部材の接合部分の強度を高める対策のほか、鉄の耐久性を高めるサビ対策も入念に実施。まさに、地震につよい鉄骨住宅を建てたい方に最適なローコスト住宅となっています。
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引用:三井ホーム
続いて紹介する地震に強いローコスト住宅は、三井ホームが販売する「ナチュラルヒュッゲスタイル」です。三井ホームも大手ハウスメーカーの1つであり、住宅価格が高めなメーカーとして知られています。
しかし、最近のローコスト住宅ブームの中で、三井ホームからも価格が安いリーズナブルな商品を開発するに至ったそうです。ナチュラルヒュッゲスタイルの特徴は、白と木目をベースとした、シンプルなデザインにあります。
間仕切りの少ない空間づくりにより、その家に住む人のライフスタイルに柔軟に対応できる設計が人気。住宅価格は1,000万円台〜が目安となっていて、ローコスト住宅を検討している方でも十分選択肢に入る価格帯です。
三井ホームの地震対策として、面で支える住宅構造が挙げられます。面で地震の力を受け止める工法の代表ともいえる存在がツーバーフォー(2×4)工法。そんなツーバイフォー工法の先駆けとして地震対策などの研究を行ってきたのが、三井ホームなのです。
1974年の設立から地震に強い住宅の研究開発を重ね、積み重ねてきた技術から生み出したのが独自の「プレミアム・モノコック構法」。プレミアム・モノコック構法は、基礎と壁、屋根の面構造を一体化させることで、地震に対する強い耐久性を発揮する、三井ホームオリジナルの構法。
ローコスト住宅モデルのナチュラルヒュッゲスタイルでもこの構法を採り入れた家づくりが行えるので、プレミアム・モノコック構法に魅力を感じる方からも多く選ばれています。
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引用:茨城セキスイハイム
続いて紹介するのは、こちらも大手ハウスメーカーのセキスイハイムが送る、「グランツーユーⅤ」シリーズです。
セキスイハイムのグランツーユーⅤは、住宅価格が2,000万円台〜と同社の中ではかなりお値段の安いリーズナブルなモデル。「より地震に強い高性能なローコスト住宅」と考えれば、十分に検討対象となる価格帯です。
セキスイハイムの特徴として、全てのプランでトップクラスの地震対策が標準仕様になっている点が挙げられます。つまり、地震対策を重視してマイホームを建てたい方は、価格帯が安いグランツーユーⅤを選んでも十分に納得のいく家づくりができるということです。
セキスイハイムでは鉄骨構造の住宅も建築可能ですが、グランツーユーⅤの場合は木造住宅となります。構造はツーバイシックス(2×6)工法。これは、ツーバイフォーをより快適に進化させた工法です。
2×6工法を強化した「アルティメットモノコック」
※引用元:セキスイハイム山陽「商品ラインナップ グランツーユーV」
2×4と2×6の違いは、2×6の方がより厚みのある断熱材を入れられる点にあります。厚みのある断熱性を入れられるのはそれだけ快適性のアップにつながるので、より優れた工法ということです。もちろん地震への強さなどの性能もアップしていて、ツーバイフォー工法の上位互換と考えておきましょう。
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引用:タマホーム
ローコスト住宅の代表的な存在として知名度も高いタマホーム。そんなタマホームのベストセラー商品が大安心の家です。広さにもよりますが、住宅価格は1,000万円台〜とリーズナブルです。
大安心の家では、「地震の強さ」や「省エネ性の高さ」などが求められる長期優良住宅が標準仕様。長期優良住宅なら自治体の補助金や減税制度を利用できるなど、コスト面でのメリットも大きいです。
タマホームの大安心の家では、ローコスト住宅でも地震に強い家づくりを目指して、様々な地震対策が施されています。耐震等級は『3』が標準仕様。
このシリーズの実際の建物を使って、数百年に1度クラスの大地震を想定した耐震実験も行われています。実験の結果、住宅の変形は建築基準法の限界値のたった3分の1でした。大安心の家の地震への強さが、科学的にも証明されたのです。
そんな大安心の家の構造は、木造軸組工法に耐力面材を加えたつくり。「筋交いだけ」のローコスト住宅と比較するとはるかに地震に強いマイホームを建てられます。
ただし、大手ハウスメーカーの地震対策には劣ってしまうので、「大手ほどの対策はできなくても、基本的な地震対策はバッチリ行いたい」と考える方なら、性能面では十分でしょう。
アザラシ先生
ペンギン生徒
タマホームのローコスト住宅の詳細を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
ローコスト住宅メーカー大手である「タマホーム」の情報をお探しではありませんか?この記事では、タマホームに関する情報や、実際に建てた方の評判などがわかります。
引用:アイフルホーム
次に紹介する地震に強いローコスト住宅は、アイフルホームの「セシボ爽」です。セシボ爽は、アイフルホームの商品の中でも最もリーズナブルな価格帯に位置しています。住宅価格は1,000万円台〜に設定されていて、坪単価としてもかなり安い部類に入ります。
アイフルホームの地震対策の特徴は、耐震等級3に相当する強さを期待できる「グランドスラム構法」を採用している点にあります。グランドスラム構法とは、コアや部材の接合部分、床などが頑丈に設計された独自構法のこと。
なおアイフルホームでは繰り返しの地震にも耐えられるような対策として「EVAS」と呼ばれる制震装置の設置にも対応しています。しかし、EVASが搭載されるのは上位モデルの「セシボ零」または「セシボ極」限定なので注意。
コストアップをしてでもより地震に強いローコスト住宅を求める方は、上位モデルを選ぶのもいいかもしれませんね。
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引用:クレバリーホーム
続いて紹介する地震に強いローコスト住宅は、クレバリーホームの「CX」シリーズです。CXシリーズは、クレバリーホームの中でも1番人気の商品。クレバリーホームの特徴であるタイル外壁はもちろんのこと、性能面でも妥協をしない家づくりが行われています。
当サイトの独自アンケートによると、クレバリーホームで実際に家を建てた方全員が「1,000〜2,000万円台で建てた」と回答しています。こだわりたい部分にはこだわれるし、安くしたいならリーズナブルにも建てられる。クレバリーホームにはそんな特徴があるんですね。
クレバリーホームでは、「プレミアム・ハイブリッド構法」と名付けられた独自構法によりローコスト住宅の耐震性を高めています。
1階と2階を貫く頑丈な柱を設置する「SPG構造」に加えて、住宅の壁・床・天井の全てを耐力面材で保護する「モノコック構造」を採用。これらが組み合わさることで、ちょっとやそっとの地震では崩れない家づくりが実現されています。
さらにクレバリーホームでは、特殊な粘弾性ダンパーを用いた制震装置の設置にも対応。残念ながら制震装置はオプションでの設置となりますが、より地震に強い家づくりを求める方なら検討してみてはいかがでしょうか?
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引用:アエラホーム
次に紹介する地震に強いローコスト住宅は、アエラホームの「プレスト」シリーズです。アエラホームのプレストは、リーズナブルな価格で地震に強く高性能な住宅を提供することがコンセプト。
最近プランの内容がリニューアルされて、より断熱性能がアップしたローコスト住宅になりました。リニューアルで大きく変わったのは、壁だけではなく屋根にもW断熱を採用しているポイント。これにより、以前よりはるかに快適に生活できる家づくりが実現されました。
アエラホームでは、地震対策として面で支える耐力面材を採用。具体的な製品名まで公開されていて、「ハイベストウッド」と呼ばれる面材が使用されます。ハイベストウッドは地震に強いことに加えて、他の面材よりも透湿抵抗が低い特徴を持っています。
透湿抵抗が低いと壁内の湿気を屋外へ逃がしやすいので、壁内結露のリスク軽減に役立ちます。壁内結露とは、壁の内側が結露してカビが発生してしまう現象のこと。アレルギーを悪化させたり、シロアリの発生を誘発したり、壁内結露には様々なトラブルへ発展する恐れがあります。
その点、アエラホームが採用しているハイベストウッドなら壁内結露のリスクを抑えて、かつ地震にも強い家づくりが可能なのです。
当サイトが独自に行ったアンケートの結果、アレラホームでローコスト住宅を建てた方が実際に支払った住宅価格は、平均して1,500〜1,999万円程度。2,000万円を切る値段で地震に強い家を建てられるんですね。
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引用:富士住建
業界大手のポータルサイトSUUMOでは、「完全フル装備の家の実例が1,000万円台でも建築されている」と記載されており、フル装備だからといって住宅価格が必ずしも高いとは限らないのが嬉しいですね。
富士住建のローコスト住宅では、「モノコック構造」と「耐力面材ハイベストウッドの設置」などによって地震対策が行われています。
モノコック構造は、これまで紹介してきたハウスメーカーの中にも、採用している業者がありましたね。壁と床、天井の全てに耐力面材を設置することで、地震のエネルギーを分散させる仕組みです。
そして、耐力面材のハイベストウッドは、アエラホームが採用していた建築材です。壁内結露を防ぎつつも地震対策が行えるので、性能も耐震も重視したい方におすすめのローコスト住宅となっています。
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下記の記事は富士住建の口コミや、独自ルールについてまとめています。富士住建が気になる方は合わせてお読みください。
富士住建は、同じ価格帯の中では飛びぬけて標準仕様が豪華なハウスメーカーです。「完全フル装備の家」を打ち出すだけあって、完全自由設計かつハイグレード設備が最初からついてきます。
引用:セルコホーム
最後に紹介する地震に強いローコスト住宅は、セルコホームの「とんがり屋根の白いお家」です。セルコホームは、カナダの輸入住宅を専門に販売するローコスト住宅メーカー。とんがり屋根の白いお家は、公式サイトでも1,480万円台〜と価格が明記されています。
「外観デザインがおしゃれな輸入住宅を建てたいけど、ローコストじゃ無理だろうな」と諦めていた方も、セルコホームなら憧れの夢を叶えられるでしょう。
セルコホームが行っている地震対策は、面で地震のエネルギーを受け止める住宅構造です。ツーバイフォー工法を採用し、住宅全体を耐力面材で覆うモノコック構造が特徴です。
ツーバイフォー工法は、もともと海外から日本へ持ち込まれた住宅構造。そのため、輸入住宅を提供するセルコホームだからこそ持っているノウハウにより、地震に強い家づくりが可能となっています。
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まずはあなたが最も気になるであろう、「ローコスト住宅の安全性は大丈夫なのか」という疑問にお答えします。結論から言えば、金額の安いローコスト住宅であっても安全性については問題ないので、ご安心ください。
しかし、結論だけお伝えしてもなかなか納得できないでしょう。そこでこちらの項目では、ローコスト住宅が安全性についても問題のない理由を解説していきます。
まず大前提として、どんなローコスト住宅であっても国が定める安全性の基準は満たしていることを覚えておきましょう。家を建てる際には、工事へ着手する前に行政への申請が必要です。
これは”建築確認”と呼ばれていて、「建設予定の建物や土地の地盤が建築基準法に違反していないか」を確認するための手続きです。建築確認でチェックされるポイントを簡単に紹介すると、次の通り。
【建築確認でチェックされるポイントの例】
・住宅の耐震性
・建ぺい率と容積率
・北側斜線規制
・シックハウス症候群への対策
・採光など、室内環境の安全性
このように、住宅の建築確認では耐震性に関するチェックはもちろん、シックハウス症候群や室内の採光など、住環境の安全性に関する内容がトータルでチェックされるのです。どんなに金額の安いローコスト住宅であったとしても、建築許可が下りた段階で一定の安全性は確保されているということです。
次に、「なぜローコスト住宅は安いのか」について解説します。ローコスト住宅が安い理由をひとことで表現するなら、「様々な企業努力を行っているから」です。具体的な企業努力の例としては、次のものがあります。
【ローコスト住宅メーカーの企業努力の例】
・建築材を大量に仕入れ、材料費を抑える
・自社でプレカット工場を持ち、中間マージンを削る
・広告をしすぎないことで、広告宣伝費を削減
・住宅展示場の代わりに現場見学会を行い、経費を削減
このようにローコスト住宅を提供するハウスメーカーは、様々な企業努力をすることで安い住宅を建てられる仕組みを整えています。つまり、「ただ単に安全性が低いからローコスト住宅の価格が安い」というわけではないのでご安心ください。
なお、ローコスト住宅の価格が安い秘密は、次の記事でより詳しく解説しています。「ローコスト住宅の仕組み」について興味のある方は、ぜひそちらもご覧ください。
「いよいよ自分も家を建てよう!」と決めたものの、いざ家づくりを勉強しはじめると「家ってこんなにお金が要るの!?」と愕然としますよね。 「建物に2,000万円・・・
今人気のローコスト住宅。ローコスト住宅を扱う会社が増えて、そのデザインや標準仕様が良くなってきているので、今がローコスト住宅を買うのに良い・・・
多くのローコスト住宅が企業努力により安い住宅価格を実現していますが、残念なことに手抜き工事で経費を削減し、住宅価格を安く抑えている業者も存在しています。また、ハウスメーカーがどんなに大手で知名度のある会社でも、現場を担当する下請け業者が手抜き工事をしてしまっては、住宅の安全性には疑問が生じてしまいます。
そこで提案したいのが、”ホームインスペクション”という第三者機関による住宅診断サービスです。ホームインスペクションを利用すれば、施工会社とは関わりのない第三者機関が、「手抜き工事がなく、正しい施工が行われているかどうか」を監査してくれます。
ホームインスペクションに関しては下の記事で詳しい情報をまとめていますので、あわせてそちらもご覧ください。
「安心で安全な家を建てたい」家を建てるなら誰しもがそう願いますよね。そしてほとんどの人が限られた予算の中で家づくりをすると思います。・・・
地震大国と言われる日本で、住宅の安全性について語るのであれば、「地震への対策」に関する内容は避けては通れません。こちらの項目では、ローコスト住宅と地震への安全性にまつわる情報をまとめます。
ローコスト住宅の安全性について調べている方は、”耐震等級”という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか?ローコスト住宅の地震に対する安全性を判断する際に、この耐震等級が1つの目安となります。
【耐震等級とは】
住宅がどれくらい地震に強いかを等級として表現したもの。地震への安全性を表す耐震等級には1〜3の数値があり、数字が大きくなればなるほど安全性は高くなります。
ローコスト住宅の地震に対する安全性について調べていると、「耐震・免震・制振」という言葉を目にすることもあるでしょう。これらの3つは似ているようで、少しずつ意味が違います。
・耐震とは
⇒地震の揺れに力で対抗すること。住宅を頑丈にして、地震への安全性を高めます。
・免震とは
⇒地震のエネルギーを受け流すこと。住宅と地面との間に免震用の装置を設置し、揺れを受け流しやすい仕組みになっています。
・制振とは
⇒地震のエネルギーを吸収し、揺れを抑えること。具体例としては「ダンパーの設置」が挙げられ、地震エネルギーを吸収することで住宅へのダメージを減らします。
「地震に強い家」を建てようと考える時には、安全性を高めるためにどの対策を施すか決める必要があります。免震装置や制振ダンパーを設置するにはお金がかかるので、ローコスト住宅の場合は耐震に関する対策を施すのが一般的です。
もしあなたが「ローコスト住宅でも地震への安全性は高めたい」と考えるのなら、オプションをつけてでも免震や制振の対策を導入するのがおすすめ<です。
ローコスト住宅を建てる際に意外と見落とされがちなポイントですが、地震に強い家を建てるためには十分なシロアリ対策が必須です。なぜかというと、どんなに地震対策を行っても、シロアリ被害で基礎がボロボロになってしまえば、倒壊の危険性は非常に高くなるからです。
実際に、過去に起こった大地震で倒壊した住宅の多くが「シロアリの被害に遭っていた」というデータもあります。ですから、ローコスト住宅を建てる際には、「構造」や「ダンパー」などに注意を払うだけではなく、万全のシロアリ対策も行う必要があるのです。
なお当サイトでは、「シロアリの怖さ」をマンガ形式でわかりやすく伝えている記事を公開していますので、ぜひそちらもご覧ください。
シロアリの好きな場所は水のある所です。だから羽アリの出たお風呂場はシロアリにとって恰好の場所だったのです。だけどシロアリって羽があって飛ぶの?・・・
ローコスト住宅に限らず、どんな住宅も大きく分けると3種類の構造に分類できます。
その3種類の構造とは、以下の通り。
【住宅の3種類の構造】
・木造
・鉄骨造(S造)
・鉄筋コンクリート造(RC造)
日本で古くから用いられている構造が、木造です。ローコスト住宅でも多くのメーカーが木造住宅を提供しています。また、最近注目を浴びているのが鉄骨造の住宅。ローコスト住宅の中にも、「頑丈で安全性の高い鉄骨構造」をウリにしているメーカーが増えてきています。
そして3つ目の鉄筋コンクリート造は、住宅にはあまり用いられない構造です。これは、個人用の住宅は小さく複雑であるため、鉄筋コンクリート造で建てるのは難しいことが主な理由です。鉄筋コンクリート造は、どちらかといえばマンションやビルなどで採用されています。
ここからは、木造と鉄骨造、そして鉄筋コンクリート造の3種類の構造を、それぞれの安全性や特徴に着目して紹介してまいります。
日本の家といえば木造というほど、木造住宅は私たちにとって馴染みのある住宅です。木造住宅で用いられる代表的な工法をまとめると、次の通り。
【代表的な工法】
・木造軸組構法(在来工法)
・木造軸組パネル工法
・ツーバイフォー(2×4)工法
・木質パネル工法
木造軸組構法は、日本で古くから用いられている伝統的な工法です。在来工法と呼ばれる場合もあり、たくさんのローコスト住宅がこの工法を採用しています。
木造軸組構法において地震への安全性を高めるために導入されているのが、”筋交い”です。筋交いとは、木材や鉄骨などを柱の間に斜めに交差させて取り付けることを指しています。安価なのでローコスト住宅でも導入しやすい地震への安全性対策ですが、過去の大地震では筋交いの破断(断ち切れてしまうこと)が発生した事例もあります。
木造軸組パネル工法は、従来の木造軸組構法の発展型。筋交いだけで地震に対する安全性を高めるのは難しい側面もあるので、この工法が誕生しました。
木造軸組構法の筋交いは”線”で住宅を支えるのに対して、木造軸組パネル工法の場合は外壁にパネルを設置することで、”面”で住宅を支えるという特徴があります。
耐震パネルを使った地震対策には、筋交いのように難しい構造計算がなくても導入しやすいというメリットがあります。このことから、近年は木造軸組パネル工法を採用するローコスト住宅が増えています。
ただし木造軸組パネル工法には、筋交いよりもコストがかかるというデメリットがあるため、若干コストアップしてしまうのはデメリットです。また、パネルを使用する工法は構造計算が難しく、リフォームや増改築がしにくいというデメリットもあります。
ツーバイフォー工法は、もとは海外から持ち込まれた工法です。角材のサイズが2インチ×4インチに統一されていることが特徴で、木造軸組パネル工法の”元祖”のような存在なのです。というのも木造軸組パネル工法は、木造軸組構法とツーバイフォー工法の長所を組み合わせた工法だから。
そのため、ツーバイフォー工法の耐震への安全性対策も、「パネルを設置して住宅を面で支える」という内容です。ツーバイフォー工法のデメリットとしては、木造軸組パネル工法と同様、パネルを使っているためリフォームや増改築をしにくい点が挙げられます。
地震への安全性が高いとして近年注目を浴びているのが鉄骨造の住宅です。鉄骨造の住宅には、主に次のような工法が存在しています。
【代表的な工法】
・鉄骨軸組工法(軽量鉄骨造)
・重量鉄骨ラーメン工法
鉄骨軸組工法は軽量鉄骨造とも呼ばれ、厚さが6mm以下の鋼材を使用する工法です。木材よりも鉄骨の方が折れにくく頑丈であるため、地震への安全性は木造より高め。また、木材だとシロアリの被害が出る恐れがありますが、鉄骨の場合はシロアリの心配がありません。
なお、軽量鉄骨造は重量鉄骨造と比較すると費用が安めなので、ローコスト住宅メーカーの中にも採用しているところはいくつかあります。
重量鉄骨ラーメン工法は、厚さが6mmよりも大きい鋼材を使用したラーメン構造の住宅を建てる工法です。”ラーメン”と聞くと食べ物の中華そばを思い浮かべてしまいますが、実際は全く別モノ。柱や梁に重量鉄骨を使用し、接合部分が固定されている構造のことを指しています。
この工法を使用しているハウスメーカーとしては、ローコスト住宅ではありませんがパナソニックホームズが有名です。重量鉄骨ラーメン工法は地震に対する安全性に優れていて、間取りの自由度も高いというメリットがあります。しかし、コストがかかるのでローコスト住宅メーカーでこの工法を採用しているところは少ないです。
鉄筋コンクリート造は、その名の通り鉄筋とコンクリートを組み合わせ、お互いのメリットを足し算した構造です。鉄筋には「引っ張る力に強い」という特徴があり、コンクリートには「縮む力に強い」という特徴があります。これらを組み合わせることで、より地震に強い構造となっています。
また、鉄筋コンクリート造は火災に強いことでも知られています。コンクリートは1,000℃の炎に2時間さらされても燃えることはなく、非常に優れた耐火性能を持つ素材です。鉄筋コンクリート造の建物は、火災保険料も低めに設定される傾向にあります。
ただし鉄筋コンクリート造は、個人用のローコスト住宅ではあまり用いられない構造です。鉄筋コンクリート造が用いられている主な建造物としては、ビルやマンションなどの中低層の建物が挙げられます。(鉄筋コンクリート造は重量が重いので、高層ビルなどには不向きな側面もあります。)
鉄筋コンクリート造がローコスト住宅であまり用いられない理由の1つに、「建築コストがかかる」というものがあります。木造や鉄骨と比較すると鉄筋コンクリートの方が費用は高めになるので、できる限り費用を抑えなければならないローコスト住宅ではあまり採用されないのです。そのため、ここでは鉄筋コンクリート造の具体的な工法や構造の話は割愛させていただきます。
「ローコスト住宅でも、地震への安全性はなるべく高めたい」とお考えではありませんか?そんなあなたに、地震への安全性が高いローコスト住宅を見分ける方法をお伝えします。
記事内で紹介した”耐震等級”を目安にしてもいいのですが、いくつかのローコスト住宅メーカーをチェックしてみると、「耐震等級3」をウリにしているメーカーは意外と多いことに気がつきます。それでは耐震等級3であれば、どのローコスト住宅メーカーを選んでも地震への安全性は同じなのでしょうか?
その答えは「No」です。同じ耐震等級3であっても、それぞれのローコスト住宅メーカーの地震に対する安全性は違ってきます。その違いを判断する基準として、”ガル”という単位を紹介します。
ガルという言葉を耳にしたことはありますか?ガルとは、地震の強さを表す単位のこと。この数値が大きくなればなるほど、地震の規模も大きくなるということです。
ローコスト住宅メーカーの中には、そのメーカーが提供する住宅の地震への安全性を「〇〇ガルまで耐えられる」と表現することがあります。例えば、800ガルまで耐えられる住宅より、2,000ガルまで耐えられる住宅の方が地震への安全性は高いのです。
「ガルの数値次第で地震への安全性がわかるのなら、検討対象全てのローコスト住宅をその数値で比較すればいいのでは?」と感じてしまうかもしれません。しかし残念ながら、検討対象が地元のローコスト住宅メーカーや工務店であった場合、具体的なガルの数値を提示してもらうのは難しいでしょう。
というのも、住宅の安全性をガルで提示できるのは、専門の研究施設などで耐震実験を行っている大手メーカーだけだからです。モデルハウスを使って耐震実験をしてみなければ、どの程度のガルまで耐えられるのかは実測できません。耐震実験には莫大なコストがかかるので、資金力のある大手メーカーしか測定できないということになります。
そのため、「どれくらいのガルに耐えられるのか」を検討材料にするのは、大手ローコスト住宅メーカーを比較する時だけにするといいでしょう。
本格的にローコスト住宅を検討中の方は、実際にローコスト住宅を建てた方の成功例や失敗例など、実例をチェックしてみましょう。以下の記事では、次のような内容を紹介しています。
体験談や口コミをチェックし、失敗しない家づくりを行いましょう。
家を建てるなら、誰もが品質もこだわりも希望通りにしたいものです。でも予算には限りがあります。限られた予算の中での家づくりの選択肢の一つとして・・・
今回の記事では、地震に強いローコスト住宅メーカーを本気で調査し、本当に耐震性に優れているハウスメーカーを10社紹介しました。
中には大手ハウスメーカーと呼ばれるところもありましたね。最近では大手ハウスメーカーもローコスト住宅へ参入してきているので、商品を選べばリーズナブルな価格で高性能住宅を建てるのも不可能ではありません。
また記事内では、それぞれのローコスト住宅の地震対策の違いを詳しく紹介しました。最後までお読みいただいた皆様は、家づくりにおける地震対策の知識がかなり深まったのではないでしょうか?
今回紹介したのは全国的に展開しているローコスト住宅が多かったですが、地域密着型の工務店やハウスメーカーを探せば、もっとたくさんのメーカーが見つかることでしょう。今回の記事で紹介した地震対策の知識をしっかり理解し、ご自身の希望エリアに密着するメーカーも探してみてくださいね。
「3回建てないと理想の家はできない」と言われるほど、難しい家づくり。
ただし、それは前のお話。今はインターネットが普及し、ハウスメーカーや工務店の口コミや住み心地が分かるようになりました。
家づくりで失敗しないために、間取りやデザイン、資金計画などを相談する「ハウスメーカー選び」が最も重要です。
ハウスメーカー選びの段階で情報収集を怠ると、
「こんなはずじゃなかった!」「別のハウスメーカーと契約するべきだった」と後悔する可能性が高くなります。
そんな悩みを抱えている方に向けて、おすすめの無料サービスを紹介します。
>>カタログ一括請求の詳細を読む
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不動産のいろは編集部は、家を建てたい方に「カタログ一括請求」と「無料相談サービス」の利用をおすすめします!
それぞれのサービスの特徴を見てみましょう。
「カタログ一括請求」ってご存知ですか?
家を建てたい地域やイメージ、希望の価格などを入力し、気になる会社にチェックをするだけで、その会社のカタログが自宅に届けられるというものです。
家づくりのカタログの一括請求のサイトはいくつかありますが、こちらのサイトはどちらもオススメです。
たった一度の無料資料請求で注文住宅のカタログをまとめて取り寄せできる
「まだよく決めていない人」~「細かい希望がある人」までカバー可能。本気の家づくりをするあなたに寄り添います。
「何も分からないから、家づくりの相談を誰かにしたい!」
「ハウスメーカー選びに失敗したくない!」
家づくりの初心者におすすめなのが、無料相談サービスの「スーモカウンター」です。
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スーモカウンターは、ハウスメーカーから紹介料(広告費や販売促進費)を支払われています。
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ハウスメーカーからの営業は一切ありませんし、ご縁がなかった会社へのお断り代行も実施しているので、安心して利用できるサービスといえます。
家づくりの流れから資金計画まで相談できるから安心