ローコスト住宅の口コミ＆体験談！実例から学んで家づくりを成功させよう！

家を建てるなら、誰もが品質もこだわりも希望通りにしたいものです。
でも予算には限りがあります。

限られた予算の中での家づくりの選択肢の一つとして、「ローコスト住宅」があります。

しかし正直、「家がそんなに安くて大丈夫？」「なぜそんなに安く家が建つの？」と不安にもなってしまいます。

この記事では、

• ローコスト住宅のメリットとデメリットは？
• ローコスト住宅の実例が知りたい
• 家づくりに失敗しないためのアドバイスがほしい

このようなことが知りたい人のために、ローコスト住宅についての情報をわかりやすくまとめています。

1.ローコスト住宅とは？まずは基本を押さえておきましょう

ローコスト住宅の定義、安さの理由、メリット＆デメリットなどの基礎知識については、以下にまとめています。
「ローコスト住宅についてまだあまり知らない…」「ローコスト住宅についておさらいしておきたい」という方は、ぜひご覧ください。初心者の方にわかりやすく解説しています。

2.家づくりアンケート結果！ローコスト住宅の口コミ＆体験談から学んで活かしましょう

ローコスト住宅を検討している人に「リアルな体験談や口コミ」を知ってもらうために、
本記事では、”新築を建てた人”を対象にアンケートを実施しました！
リアルな口コミ体験談から必要な情報を得て、ぜひあなたの家づくりに役立てていただければと思います。

本アンケートでは、以下の項目に答えていただきました。

• 坪単価
• 建築地の都道府県
• 会社選びの決め手
• 選んでよかったか
• 入居後の不具合の有無、時期、症状
• 家の耐久性について
• 建築会社の種別と社名
• 家に満足しているか

では、結果をご紹介していきます！
（本アンケートは2019年6月に実施したものです。）

会社選びの決め手はやはり「お金」だった！

まずは、家づくりの最初の選択と決断が必要な「会社選びの決め手」についてまとめました。
1人につき複数の決め手ポイントの回答があったので、カテゴリー別にわけてまとめています。

1番多かったのが「金額」でした。

やはり予算内で建てられることが大切です。 他社と比較するときに「もっとも安いこと」が決め手となる人が多いようです。

次に多いのが「対応の良さ」です。

担当の営業マンとの相性が良い、現場監督の人柄が良い、対応が丁寧で迅速だから、など、家づくりに関わる人の対応の良さを重要視する人も多いようです。このポイントもとても大切です。

次いで「デザイン」「知り合い」「間取りの工夫」と続きます。

自分好みのデザインだったから、知り合いの会社だったから、モデルハウスや実際の新築を見学して暮らしやすい間取りの工夫やこだわりを感じたから、などが挙げられています。

そして「土地とセットだった」「品質」「評判の良さ」が同じ割合です。
土地情報や建物の性能（耐震性や気密性）も重要ポイントですね。

少数派意見としては、「大手だから安心」「義両親が勝手に決めた」「工期が短い」などがありました。

多くの人が不動産会社の決め手として2～3ポイント挙げています。
不動産会社を選ぶ際には、何を優先したいかを考えながらポイントを絞ると良いでしょう。

また、「その会社に依頼してよかったか」という質問に対しての回答結果はこちらです。

85％の人が、「選んでよかった」と回答しています。
多くの人が、自分が選んだ会社の対応に満足しているようです。

「どちらともいえない」と「よくなかった」の回答は、
知り合いの会社だったので、あまり細かいことは言いにくかった、その会社が倒産してしまったからなどの理由があったようです。

95％の人が入居後の不具合を経験

次にローコスト住宅に住んでみて、不具合はどうだったかをまとめました。

「ローコスト住宅を建てて、入居後に不具合がありましたか？」という質問に対して、95％の人が「あった」と回答しました。不具合の内容は、水周りや建具に関することが多かったようです。使い勝手や、メンテナンスについて、担当者によく確認しておくことをおすすめします。

約半数の人が家の耐久性を実感している

次にローコスト住宅の耐久性について聞いてみました。

質問は「あなたの家の耐久性についてどのように感じていますか？」です。
ここでの「家の耐久性」とは、「どれだけ長い期間その家に人が安心して住めるかということ」としています。

回答は以下の4択です。
① 耐久性が大変優れていると思う
② 耐久性があると思う
③ 築年数が浅いのでまだ耐久性についてはわからない
④ 耐久性に優れているとは思えない

結果は以下のようになりました。

①と②を合計すると44％の人が「耐久性がある」と感じています。
「築年数が浅いのでわからない」人が半数の50％です。
「優れているとは思えない」人は6％でした。

この結果は住宅診断をしたわけではなく、住んでいる人の感覚によるものですので、あくまで参考程度にしていただければと思います。

【価格別】ローコスト住宅家づくり体験談17件

口コミ体験談をご紹介します！
坪単価の安い順に紹介していきます。
（ここでの「坪単価」は、「オプションをすべて含めた建物の価格÷延べ床面積」で計算しています。）

坪単価40万円未満の口コミ

・口コミ①

坪単価が20万円とかなりのローコストです。
不具合もなく、会社の対応にも家にも満足されています。

・口コミ②

知り合いの工務店で建築された実例です。
いろんな面で満足のいく家づくりではなかったようです。

・口コミ③

水周りの不具合があったようです。
会社や家には満足されています。

・口コミ④

こちらの家は建具の不具合があったようです。
会社や家には満足されています。金額と対応の良さが決め手となっています。

坪単価40万円台の口コミ

・口コミ⑤

大手のアイフルホームで建築した実例です。 建具の不具合がありましたが、価格の安さがあるので許容範囲内だったようです。

・口コミ⑥

耐久性について「大変優れている」と実感できているようです。
こだわりを実現させるために色々な提案をしてくれると、満足のいく家づくりができますね。

・口コミ⑦

輸入住宅をローコストで建てた実例です。
材料の単価の提示があり、親身で丁寧な対応だったようです。

・口コミ⑧

予算的にも満足で、対応もとてもよかったようです。
現場監督の人柄があらかじめわかっているのは安心ですね。

・口コミ⑨

工務店があとで倒産してしまった体験談です。
家自体には満足できたようですが、アフターフォローについては不安です。

・口コミ⑩

大手のタマホームでの実例です。
価格と工期の短さが決め手になったようです。

坪単価50万円台の口コミ

・口コミ⑪

建築設計事務所でのローコスト住宅の実例です。
はやりデザイン性が高いようです。不具合はなかったようです。

・口コミ⑫

屋上が得意なハウスメーカーでの実例です。
こだわりが予算内で叶えられるのは嬉しいですね。

・口コミ⑬

知り合いの工務店だったので、そうでない場合と比べると何もかもは言いにくいですね。
知り合いに依頼する場合は、そのことを想定しておく方がいいかもしれません。

・口コミ⑭

子育てしやすい間取りの工夫は、子育て中の人にとって大切なことです。
子供の成長にあわせて使い方を変えていけるのもうれしいですね。

・口コミ⑮

地元の工務店ならではのノウハウで、土地に合った建て方をしてもらえたようです。
義両親に勝手に決められたのは困りますが、満足できたようで結果的にはよかったようです。

・口コミ⑯

工務店での実例です。
アフターフォローがしっかりしていて対応が早いのは安心です。

・口コミ⑰

ほしい土地を所有していた会社に決めるというパターンもありますね。
耐震性が高く換気システムにも満足できたようです。

以上、ローコスト住宅口コミ17件の紹介でした。
みなさんの参考になったでしょうか？

ローコスト住宅なら工務店を選ぶ人も多い

今回のアンケート結果では、ハウスメーカーに次いで工務店を選択した人も多かったように思います。

「どのような会社を選びましたか？」という質問に対しての回答をグラフにまとめてみました。

工務店が35％と4割近くの人に選ばれています。

ローコスト住宅を建てるなら、工務店も視野に入れてみるべきでしょう。
建築設計事務所は5％と少ないようです。デザイン性が高い分、設計料がかかる場合が多いのでローコスト住宅には向かない傾向にあるのかもしれません。

ハイコスト住宅との比較はどうか？

本アンケートでは坪単価が60万円以上のハイコスト住宅を建てた人からも回答を得ていますので、
「入居後の不具合」と「家の耐久性」についてローコスト住宅との比較をしてみたいと思います。

ローコスト住宅購入者に比べると、不具合を感じている人は少ない

まずは「入居後の不具合」についてです。

以上の結果になりました。

ローコスト住宅との比較がわかりやすいように表にしてみました。

このように比較してみると、やはりハイコスト住宅は高いだけあって不具合が出る割合がローコスト住宅に比べてかなり少ないようです。

この結果をどうみるかは、あなた次第です。

ちなみに、このアンケートの回答でのハイコスト住宅の坪単価は安くて60万円、高いものでは150万円を超えており、平均は87万円でした。

「不具合が全くないに越したことはないけれど、実際はそんなに高額な家は建てられない。安く家が建てられるのだから、簡単な補修で直る程度の不具合ならば想定内としておこう。」と割り切るのもひとつの手かなと思います。

耐久性について

次にハイコスト住宅における家の耐久性についての回答は以下になりました。

比較しやすいように、もう一度ローコスト住宅の結果もみてみましょう。

「築年数が浅いのでわからない」人の割合は比較しにくいですが、「大変優れている」と回答している人の割合に大きな差があるのがわかります。

「地震に強い家を建てたい」と決めていて鉄骨の家を建てている場合など、ハイコスト住宅は住む人が耐久性を実感しやすいのかもしれません。

実際、長く住むことに重きを置いた家づくりをしているため、価格も高くなっているとも言えます。

先述しましたが、このデータはあくまで住んでいる人の感覚を聞いたものですので、実際の耐久性についてのデータではありません。

ローコスト住宅を検討しているけれど家の耐久性や品質に不安がある人は、建築中からのホームインスペクションを実施すれば、いろいろな不安を解消してくれます。

いかがでしたか？
このアンケートは、ローコスト住宅を検討している人が知りたい「会社選びの決め手」や「家の耐久性」に注目して実施しました。

ローコスト住宅の不具合の内容や築年数が長い家の体験談はなかなか聞く機会が少ないかと思います。

一番注目すべきは、ほとんどの人が「家に満足している」と答えていることです。

それが一番大事なことかなと思います。

ローコスト住宅はここに任せたい！口コミでも人気のハウスメーカーを紹介

ローコスト住宅だからメーカーは限られてしまう…と思っていませんか？
実は、最近ではローコスト住宅をメインに扱う業者が増えています。

当サイトでは、ぜひ選んでほしいおすすめのローコスト住宅業者13社を以下で紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。

理想のローコスト住宅を建てるためのTO DOリスト

家づくりを成功させるためには、ポイントを整理して漏れなく検討するのが重要です。
ここのTO DOリストをぜひ活用してくださいね！

□総予算を決めておく

土地代や諸費用、外構費用を含めた、家づくりに使える総額をしっかり決めておきましょう。

あらかじめ予算を明確に決めておかなければ、業者の勧めるままにどんどん建築費が上がってしまうことも。
結果「ローコストではなくなってしまった」という人も少なくありません。

予算は家づくりの最初に決定しておくことが重要です。

□優先順位を決めておく

家づくりにおいての優先順位を家族で話し合って決めておきましょう。

土地と建物どちらにお金をかけるかという大枠となることや、どんな家にしたいか細かく決めたことに優先順位をつけていきます。

のちのちコスト的に実現できないことも出てくるかもしれませんので、最初から省いてもいいところも決めておくと楽です。

□家の細部まで決めておく

どんな家にしたいか、細かいところまで決めておくと、打ち合わせ時に話を進めやすいです。
また、早い段階で家にかかる費用が出るため、資金計画もスムーズになります。

たとえば
・広さ
・間取り（何ＬＤＫか）
・絶対にほしい部屋や設備（広いキッチンやユニットバスなど）
・絶対に作りたい家事動線
・屋外設備（太陽光発電パネルや家庭用燃料電池など）

などです。

□外構プランも決めておく

外構プランについても決めておきましょう。

・駐車スペースは何台分必要か
・カーポートはつけるか

などの大枠を決めておきます。

土地の有無によってどこまで決めておけるかは変わりますが、全くノープランで進めるのはおすすめしません。

外構費用はだいたい150〜300万円、高いと400万円以上かかることもありますので、予算オーバーにならないように予め把握しておきましょう。

□誰とどのような暮らしをしたいかを具体的に考えておく

実は「誰とどんな暮らしをするか」は、家を建てる上でとても重要です。

夫婦2人で暮らすのか、子どもを考えるのか、によっても建てる家は異なりますし、いずれ親と同居するかどうかによっても変わってきます。

先のことまで考えるのはなかなか難しいですが、今時点でできる範囲の将来設計をした上で家づくりを始めましょう。

まとめ

この記事では、ローコスト住宅についてのアンケート結果を中心に家づくりに失敗しないためのアドバイスをまとめました。ローコスト住宅を建てた人の生の声をぜひ家づくりに活かしてくださいね！

また、新築を考え始めたら、早めに業者とコンタクトを取ることも重要です。その際には、複数社に見積もり依頼を出し、比較検討しながら「予算内で理想の家を建てられる」業者を絞っていきましょう。疑問点や不安な点が出てきたら、都度業者に連絡し、回答の内容や対応、担当者との相性も確認しておくと安心です。

二級建築士・インテリアコーディネーター監修者コメント

建築費の安さに注目しがちなローコスト住宅ですが、長年住むことを考えると耐久性や設備のグレード、アフターフォローなどの項目も検討すべきです。家に求める条件にメリハリをつければ、より満足度が高いローコスト住宅を手にできるでしょう。
二級建築士・インテリアコーディネーター：河野由美子の詳細

まず住宅展示場に行くのはNG？！家づくりの成功は「メーカーの比較」が絶対条件！

ちょっとまって！それはもしかしたら「失敗する家づくり」の第一歩かもしれません。

「アウェー」の住宅展示場ではなく、「ホーム」で冷静にメーカーの比較検討を

「3回建てないと理想の家はできない」と言われるほど難しい家づくり。ただしそれは前の話。
インターネットが普及した今、多くのハウスメーカー・工務店の口コミや、建てた家の住み心地が分かるようになりました。

家づくりの第一歩として、複数社のカタログを一気に比較検討できるカタログ請求がおすすめです。
自宅なら冷静な頭で判断できますし、住宅展示場ならではの営業トークで契約を早まることもありません。

家づくりは巨額なお金がかかりますよね。

そんな人生最大のイベントなのに、いきなり住宅展示場に行って、営業マンと話が盛り上がりそのまま契約して後悔するという人が後を絶ちません。

住宅展示場はある意味アウェーの場。

豪華な設備やきれいな設えに気分が盛り上がるのはしょうがないことです。
ですから、冷静な頭で考えられる「ホーム」でしっかりと会社を比較検討することが大事なのです。

家での比較検討には「カタログ一括請求」がぴったり

「カタログ一括請求」ってご存知ですか？

家を建てたい地域やイメージ、希望の価格などを入力し、気になる会社にチェックをするだけで、その会社のカタログが自宅に届けられるというものです。

家づくりのカタログの一括請求のサイトはいくつかありますが、こちらのサイトはどちらもオススメです。

家づくり初期段階だからこそ「カタログ一括請求」してほしい

家づくりのイメージが固まっていない初期段階のうちにカタログ請求を使うのは抵抗がある方もいるかもしれませんが、それは逆です。

複数社のカタログを見ているうちに「これは好き」「これは嫌い」とどんどん自分の好みの家のカタチが分かってくるのです。そして、カタログの良いところはなんといっても「家族と見られる」ことです。

ご自身と、大事な家族と一緒にカタログを並べて、理想の家について話し合ってみてください。今度の週末は、こちらのカタログを見ながら、家族で家づくりの会議をしませんか？