「アメリカの家」と聞いて想像するのは?
広い・土足・プールが付いてる!?
どこの国でもそうだと思いますが、住宅事情というのは収入や家族構成、シティ(都会)かカントリー(田舎)かなどなど、様々な要因によってかなり違うもの。
今回は渡米して4年目の私が、実際にアメリカの家に住んで・色々なお宅にお邪魔してきて知ったアメリカの住宅事情や、日本の家とアメリカの家の違いなどをご紹介します。
まず最初に私のスペックをご紹介します。
という私が、日米様々な場所・様々な家に住んだ経験を活かして「住宅」というテーマで執筆しました!
最後までお付き合いしていただけると嬉しいです(^^)
目次
カリフォルニアの高級住宅街・ラホヤの物件
まず、間取りの呼び方が日本とアメリカではかなり違います。
日本では家の間取りを表すとき、1K・2DK・3LDK、などと呼ぶのが一般的ですよね。
部屋数を表す数字プラス、Lはリビング・Dはダイニング・Kはキッチン。
「LDK」が付いているかいないかで、リビングやダイニングがあるかないかを判断します。
「LDK」って全部英語だし、アメリカでも同じように呼ぶのかと思いきや、アメリカでは間取りの呼び方が全く違います。
アメリカでは部屋数を表す数字プラス、バスルームの数を付けて間取りを表します。
例えば、我が家の間取りは「2ベッドルーム&1.5バスルーム(2Bed+1.5Bath)」。
LDKは付いていて当たり前という前提なので、我が家の「2Bed+1.5Bath」=日本でいう「2LDK」。
そしてアメリカではユニットバスが一般的なので、「バスルーム」とは「お風呂&トイレ」のこと。
トイレだけの場合は0.5と表すので、1.5バスルームというのは「お風呂&トイレ×1」と「トイレ×1」、という意味です。
ちなみにニューヨークなどの大都会にあるような、日本でいうワンルームは「スタジオ」と呼びます。
発音は「スタジオ」じゃなくて「ストゥディオ」的な感じで「トゥ」にアクセントを置きます。
何だかアーティスティックでオシャレな響きですね。
ワンルームにお住まいの方は今度から「Studio」と呼んでみてはいかがでしょうか(笑)
カリフォルニアの家の玄関。たたきもなければ下駄箱もない。
みなさんご存知の通り、アメリカでは家の中でも足を履く文化なので、一般的に玄関を開けても靴を脱ぐエリア(たたき)がありません。
そして下駄箱もなく、靴は各自部屋のクローゼットに洋服と一緒に収納します。
最近は靴を脱ぐ家庭も増えてきたそうですが、個人的にはあまりそう感じません。
我が家では靴を脱ぐようにしていますが、業者さんなど(家のメンテナンスや引っ越し屋さんなど)は文字通り土足でずけずけと入ってきます。
お願いすると靴を脱いでくれたり、シャワーキャップみたいなものを靴の上から被せてくれる方が大半ですが、中には拒否されることも…
タイルやフローリングはまだしも、カーペットの上を土足で歩かれるのは未だに慣れません。
我が家の近所の光景。ほとんどの人がガレージに
車を入れずドライブウェイに駐車している。
ガレージとは日本語で車庫の意味ですが、ガレージに車を停めず物置として使っている家庭がかなり多いです。
アメリカのミニマリスト、ジョシュアベッカーの著書にこんなことが書かれています。
アメリカでは、50年前に比べて人々の消費は2倍に増えている。その同じ期間で、平均的な家の大きさはほぼ3倍になった。そして現在、その平均的な家には、およそ30万個のものがある。
平均的な家庭は、人の数よりもテレビの数のほうが多い。エネルギー省の報告によると、2台用のガレージが物置になっているせいで、車を1台も入れられない家庭が全体の25パーセント、1台しか入らない家庭は32パーセントになる。
『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる』(ジョシュア・ベッカー, 桜田直美 著)より
確かに近所を散歩していると、車はドライブウェイに停めてガレージを部屋や物置として使っているのを本当によく見かけます。(カリフォルニアに住んでいるときもよく見かけました。)
ガレージに壁掛けテレビ・ソファー・テーブル・冷蔵庫などを置いて、エンターテインメントルームやパーティールームとして使ったり、ランニングマシンやダンベルプレス、サンドバッグなどを置いてトレーニングルームの様に使ったり。
スティーブジョブズの様に何かビジネスを始めるときは、軌道に乗るまでガレージをオフィスとして使うパターンも多いようです。
我が家の場合は、夫が車を愛していて、車を雨風から守りたいそうなので、車はちゃんとガレージの中に停めています。
我が家のランドリールーム
日本ではお風呂の脱衣所に洗濯機を置くことが多いと思いますが、アメリカではランドリールームがあるのが一般的です。
ランドリールームとは、その名の通り「洗濯部屋」。
洗濯機と乾燥機を置く部屋です。
広い家だと、ランドリールームにつけおき洗いなどができるシンクがあったり、アイロンがけができるスペースや洋服を畳むスペースがあったりします。
ちなみにアメリカでは洗濯物は外に干さず乾燥機で乾かすのが一般的です。
今まで洗濯物を外に干している家を車に乗っているときに1回だけ見たことがありますが、珍しくてビックリしました!
カリフォルニアの家のキッチン
私がアメリカの家で一番大好きなのがキッチン!
すごく機能的でお料理やお片付けが捗るんです♫
4口ガスコンロの下に大きなオーブン。
大きなピザが楽々焼けるサイズ。
2段あるので一気に2枚焼けちゃいます!
オーブン下の引き出しにはベーキングトレーなどを収納できます。
電気屋さんや家具屋さんで売ってるのもほぼこのサイズのみなので、これがアメリカの一般的家庭のガスコンロ&オーブンです。
大体どこの家にも大きな食洗器が備え付けてあります。
大きなボウルやお鍋も洗えます
電気屋さんや家具屋さんで売っているのも大体このサイズです。
ディスポーザーも付いてるのが一般的です。
食後の残飯は、そのままシンクに流してディスポーザーで処理。
おかげで三角コーナーはいらないし、排水口用のネットを買ったり、排水口のアミのぬめりを洗ったりする必要もないので快適です。
これを一度体験したらもう戻れない!
今後日本に住むことがあったら、ディスポーザーは絶対に付けたいです!
いかがだったでしょうか?
日本とアメリカの住宅の違いはまだまだいっぱいありますが、今回ご紹介したものだけでも結構違いがありますよね。
私的にはアメリカの家の方が好きです。
理由は、広いしランドリールームやキッチンが機能的で家事が楽だからです。
住宅を選ぶとき(特に建てるとき!)は、外国の住宅事情も知っておくといいアイデアが生まるかも!?なのでもっと色々調べてみるのも面白いと思いますよ(^^)