皆さんはじめまして!
日本10周中の男 ブルゾンみきお(@OOHORI_bicycle)です。
まあ「10周中」と言っても、まだ1周目が終わってこれから2周目をするところなんですけどねww
今回は、「不動産のいろは」のコラムということで、僕の日本1周目のお話について書かせて頂こうと思います。
というのも、僕は「モバイルハウス」という動く家で、日本1周したんですよ。
モバイルハウスは「不動産」ではなく「可動産」なんて言われたりしてて、新しい住居のかたちとして注目されています。(「不動産のいろは」のコラムなのに可動産の話ですいませんw)
だいぶ特殊な「住まい」の話になりますが、お付き合い頂けますと嬉しいです!
目次
画像出典:https://www.designboom.com/
旅をしながら暮らす・・・・。
どこに行くのか?どこに泊まるのか?
風の吹くまま、気の向くまま。
最高に楽しそうな生活ではありませんか。
男なら一度は憧れる生活ではないでしょうか?
だが!
しかし!!!
実際にやってみると、そこまで甘くないw
モバイルハウスで旅しながら暮らすのは結構たいへん!!
60日間のモバイルハウス生活で、それが骨身に沁みました・・・・。
と、いうことで。
2019年1月15日〜3月15日の期間で、47都道府県をモバイルハウスで回ってみた感想をレポートしようと思います!
まず、僕らがどんなモバイルハウスで生活していたのかを紹介しましょう!
僕らが住んでいたのはモバイルハウスの中でも「軽トラハウス」と呼ばれる、軽トラの上に小屋を立てて作ったもの。
軽トラハウスは、そこまで大きくないので1人で使うのが一般的ですが、僕らはこの軽トラハウスに2人で住みつつ2ヶ月間旅をしました!
なので、生活スペースはギュウギュウ詰めw
軽トラハウスの機能としては、ほとんど寝ることのみでした!
↑こんな感じで、中は二段ベッドになっており2人が寝ることができるようになっています。(身長170cmだと足をのばしてギリギリ寝れるくらい)
荷物を置くスペースも考えると、車内はだいぶキツキツでしたね〜笑
それでは、ここからはモバイルハウス生活の何が大変だったのか?を紹介していきましょう!!
今回、僕らが旅に使ったモバイルハウスは「寝る」のがメインの機能で、言ってしまえば「寝る以外のことは何もできない」というサイズ感でしたww
なので、普通の家みたいにイスやソファーに座ってくつろぐなんてことはできません!
軽トラハウスの中は長さが2mで幅が1.5mほど。
横に並んで座ると肩が当たってしまうくらいの狭さなのです。。。。。
また、この狭さなので、集中して作業をすることもできません!
なのでパソコン仕事や、本を読みたい時などにはカフェに立ち寄る必要がありましたね。
かなり できることが制限されてます・・・・w
また、モバイルハウスの車内は狭いのと一酸化炭素中毒の危険性があるので、料理をすることができません!
なので、料理をする場合にはそういった事が可能な場所に移動する必要があります。
もちろん、お風呂もトイレも無し!
朝起きてスグにトイレに行くこともできないし、朝シャンもできません!!
ホントに「寝るだけの場所」って感じです。
※注意※
1人で利用するならもう少し広く使えます。また。軽トラではなく1トン車だったりトレーラーハウスだったり他の種類のモバイルハウスであれば、もう少し広く使えますね。
画像出典:http://www.tinyhouse-baluchon.fr/
ここまで、モバイルハウスのネガキャンみたいになってしまいましたw
では、なんで?そこまでしてモバイルハスに住むのでしょうか?
僕は大きく2つの理由あるんじゃないかなと思います。
1つ目の理由はコスト面。 モバイルハウスは安く作ることができます。
しっかりとした資材を使うと、20〜40万ほどのお金がかかってしまいますが、廃材を活用すれば、材料費数万円程で作れてしまうんです!
キャンピングカーは数十〜数百万のお金がかかりますので、「お金がかからないから・・・。」という理由で挑戦する人は多いと思います。
それに、一度作ってしまえば家賃や宿泊費もかかりません!
暮らしにおいて家にかけるお金はかなり大きいですからね〜。(中にはモバイルハウスのみで生活している強者も!)
画像出典:inhabitat.com
2つ目の理由は単純に「面白そうだから」という理由ですw
だって、なんか凄いじゃないですか!
動く家ですよww
これは、ふざけて言っているわけではなく、既存の住宅に「面白み」とか「ワクワク」を感じなくなっている若者が増えているということなんだと思います。
画像出典:https://unleashmag.com/2019/01/21/hafh/
モバイルハウスの登場を少し広い視点で見てみると、住居への価値観の変化があると言えるでしょう。
1つ目の価値観の変化は「一箇所に住まなくても良い」という変化。
例えば、Airbnb(エアビーアンドビー)のような民泊を利用して複数の場所を渡り歩く、特定の住所を持たずホテルや友人宅に住むアドレスホッパー、生活拠点を複数持つ他拠点生活などの動きが起きています。
2つ目の価値観の変化は「住居にお金をかけない」という変化です。
これまでは35年ローンを組んでマイホームやマンションを購入するのが一般的でしたが、お金をかけずタイニーハウスと呼ばれる小さな家をセルフビルドする人も増えてきています。
モバイルハウスはこの2つの価値観の変化の流れを受けて登場した新しい住居のかたちと言えるでしょう。
生まれた時にバブルがはじけ、低成長の時代を生きてきた「ゆとり世代」の若者は、こういった新しい住居への価値観に「面白み」や「ワクワク」を感じているのではないでしょうか。
画像出典:wornwear.patagonia.com
シェアハウス・民泊・アドレスホッパー・タイニーハウス・モバイルハウスなどなど・・・・。
住環境の価値観の変化が起きているのは、IT技術の普及によって働き方が多様化していることが影響しています。
日本では2015年から2018年にかけてフリーランスの人口が22.6%増え、労働人口の17%がフリーランスとなりました。
働き方のバリエーションが増えたり、リモートで働ける人が増えれば、それに合わせて「住まい」や「暮らし方」が変化してくるのは当然の流れです。
そういった意味では、モバイルハウスもまだまだ黎明期。
僕も実際にモバイルハウスに住んでみましたが、正直いってあそこにずっと住むのはキツイですねw
しかしモバイルハウスを始めとした住居に対する新しい価値観のムーブメントは、まだ始まったばかり。
これからどんどん改善が加えられていくでしょう!
それこそ自動運転なんかが絡んでくると、より可能性が広がりそうです。
僕らも今回の旅では色々と失敗もしましたが、これに懲りず自分たちの「住まい」や「暮らし方」について色々と実験してみようと思います。
ではでは。 最後まで読んで頂きましてありがとうございました!