結婚、出産、子供の成長、あるいは、住んでいた家の老朽化や家賃の値上がり……。
家を建てようと思うきっかけは人それぞれですよね。
しかし、いったい家を建てるってどのぐらい時間がかかることなのでしょうか。
そんな方々の疑問を解消するべくまとめました。
あなたの家づくりの第一歩に、お役立てください!
実際に「家を建てる」と決めてから引っ越し完了まで、どのぐらいの時間がかかるものなのでしょうか?実際に家を建てたことのある人100名に、アンケートを取って調査しました。
調査方法 | WEBアンケート ※選択・記述式 |
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調査対象 | 家を建てたことのある人100名 |
調査対象地域 | 全国 |
調査月 | 2019年6月 |
複雑な設計にしたり作り付け家具が多かったりすると、打ち合わせ回数もかさむので家づくりに1年以上かかることが多くなるようです。
ローコスト住宅でよくあるような、シンプルな四角形などの形に設計すれば、1年未満で完成させやすいですよ。
土地探しにかけた平均期間は、約6か月でした。
4人に1人は、相続なり建て替えなりですでに土地がある状態でのスタート。
土地探しからスタートする場合でも、2人に1人は半年以内に土地を決定していることがわかりました。
ペンギン生徒
アザラシ先生
家づくりは、おおむね上図のイメージで進んでいきます。
依頼する不動産会社によって多少の違いはありますが、
どのようなことをするのかを事前に把握しておくと安心です。
家の構想をどう練るかで、その後が決まると言っても過言ではありません。
ポイントは、具体的に考えることと家族全員の意見を出すことの2点です。
家を建てると決めたら、まずは資金計画を立てましょう。
家を買える金額は自己資金の住宅ローンからの借入金の合計で考えます。
一般的に、自己資金は物件価格の20~30%必要だと言われています。
そのため、ざっくりですが現段階で準備できる自己資金の4~5倍の価格の家であれば、無理なく建てることができると考えられます。
次に、自分の年齢と年収から借りられるお金を計算したり、
住宅ローンシミュレーターなどを使って厳密に計算したりしてみましょう。
より現実的に数字を捉えることで、お金による失敗を未然に防ぐことができます。
なお、資金計画については、以下のページで詳しく解説しています。
これらは家づくりでもっとも大切なポイントです。必ず熟読してください。
「そろそろ今の家も手狭だな」「いつかは自分だけの家を持ちたい!」「賃貸より家を建てて住みたい」そうは思っても、まず何から始めればよいのでしょうか?
ちょっとずつ貯金をすすめているけれど、なかなか貯まらないし、それにいったいどのぐらい貯めれば家を建てることができるんだろう。そんな悩みを抱える方。
具体的な「買える金額」がわかったら、
住宅情報誌や不動産サイトを見ながら希望価格でどれぐらいの家が建つのかを調べて、
どんな家にしたいかを家族で話し合いましょう。
この時、できるだけ家族全員の意見をまんべんなく出し、
出た意見に対して優先順位を付けていくとその後がスムーズです。
希望する家づくりに向けて進めていきます。
現地に行ったり、書類を揃えたり、お金を支払ったりして実際に手と足を動かす段階に入ります。
ハウスメーカー、工務店、設計事務所などから家づくりのパートナーを比較検討します。
自分の建てたい家によってどの依頼先が最適なのか変わってくるので、しっかり見極めましょう。
業者種類 | 特徴 | こんな人におすすめ |
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ハウスメーカー | 住宅展示場やCMなどにより知名度は高い。 高品質なブランド住宅からシンプルなローコスト住宅まであり。 会社規模が大きく安心感あり。アフターフォローも充実。 |
・大手ならではの安心感を求める人 ・人気ブランドの家を建てたい人 ・ローコスト住宅に興味のある人 ・アフターフォローに期待したい人 |
工務店 | 地元密着型の業者が多く、その土地に合わせた家づくりや 熟練工ならではの高品質な住宅が得意。性能面の充実さも期待できる。派手な宣伝をしないため、住宅価格に広告料などは上乗せされない。 |
・安価に家を建てたい人 ・地元の知っている業者に安心感を持つ人 ・見栄えよりも内容を重視したい人 |
設計事務所 | 工法や仕様の制限を設けず、施主の理想に近い設計をしてくれる。 デザイン性の高い家やエクステリアにこだわった洗練された住宅が得意。 狭小地や変形地を活用した家づくりも好評。 |
・おしゃれでユニークな家を建てたい人 ・自分の理想に近い家を建てたい人 ・特殊な土地を持っている人 |
業者からは無料で見積もりをもらうことができます。
ぜひ見積もり依頼をしてよく比較してみましょう。
見積もり数は3~5社ぐらいが検討しやすいのでおすすめです。
家を建てる土地を探します。
土地の形状や場所によっては、建てたい家が制限されることもあります。
先に土地だけを購入するのは避け、設計・工事のパートナー探しとセットで並行することがオススメです。住宅ローン細かい土地探しのポイントはこちらで詳細に解説しています。
土地が見つかったら、土地が家を建てるのに軟弱でないかどうかを調べます。
地盤が弱いと敷地の一部分が沈む不同沈下を起こす可能性が高まり、家が傾いてドアや窓がゆがんだり、ヒビが入ったりする欠陥住宅につながります。安全に住み続けるために、地盤調査は必須です。
最も一般的な調査方法は、スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)で、この場合の費用は約5~10万円程度です。
地盤改良が必要になった場合、状況次第で約50万円~数百万の費用がかかることがあります。
金融機関に年齢や年収、健康状態、資産価値などを審査してもらい、自分が「どれぐらいならローンを借りられるのか?」を調べてもらいます。
本審査ではないので、土地や依頼先が決定していなくても、検討段階で受けられます。
複数の審査を受けておいて、のちにキャンセルも可能です。早ければ即日、通常営業日3~4日程度で結果がでます。
資金計画の修正や家づくりの設計に役立つので、がちがちに契約する前の早いタイミングでの審査がオススメです。
持ち物は、大きく分けて本人確認書類と収入確認書類、土地・建物の確認書類が必要です。
本人確認書類 運転免許証・パスポートなど、健康保険証
収入確認書類 源泉徴収票か確定申告書
土地・建物確認書類 パンフレットやチラシ、概要書等、土地公図、間取り図、登記簿謄本など
すべてコピーでも可能です。ただし、本人確認書類は裏面が白紙でも表・裏のコピーが必要になります。印鑑が必要な場合でも、認印で可能です。
準備が整えば、いざ契約となります。
契約に関しては、土地購入と建築を同じ業者に依頼する場合、別々の業者に依頼する場合、など、それぞれの状況によって異なります。また、契約前後にやることも異なります。
詳しくは依頼先の業者でよく確認してください。
家づくりの工事は、家の土台を作る「基礎工事」、家本体を作る「躯体(くたい)工事」、家の内部を作る「内装工事」に大きく分かれます。
期間の目安としては以下の通りです。
基礎工事 2週間~1か月
躯体工事 2週間
内装工事 1か月半
ただし、梅雨のある6月、雪の多い1月2月は工期が延びがちなので注意しましょう。
また、土地の形状次第でトラックの搬出入がしづらい等の条件によっても工期が変動する可能性があります。
建物の工事が終わっても、実はまだまだやることがいっぱいあります。
税金に関する手続きも多いので注意しましょう。
完成した住宅を施工者と実際に見て回り、ちゃんと図面通りに施工されているかどうかチェックします。床・壁・天井の仕上げの状態や、ドア・引き戸の開閉状況、設備機器の設置の確認などを行っていきます。
その結果、手直しや追加の工事が必要になった場合は駄目工事を行い、再度確認を行います。工期には、駄目工事期間としてあらかじめ1~2週間程度余裕をもたせてあります。
駄目工事終了後は、クリーニングの専門業者による清掃が入ります。
さらに、電力会社、水道事業者、ガス会社による検査と接続が行われます。
建物が完成したら、1か月以内に建物の「表題登記」を行う必要があります。
通常は土地家屋調査士に依頼しますが、自分で申請することもできます。
表題登記を完了すると、「登記済証」を受け取ることができます。
登記済証を受け取ったら「住宅家屋証明書」を取得し、すみやかに「所有権保存登記」を行います。これらの手続きは司法書士に依頼するのが一般的です。保存登記は住宅ローン契約の担保の設定に必要な登記です。
いよいよ住宅ローンの本審査です。
仮審査に合格し、本審査で提出する書類に実態と異なる表記がない限りは、
おおむね落とされることはないとは言われています。
しかし、この本審査を通過しなければ融資を受けることはできません。
合格するためにできることは一つ、書類を間違いなく漏れなく準備すること。
ここでよく確認しておきましょう。
本人確認書類 | 免許証・パスポートなど、健康保険証 |
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収入確認書類 | 住民税課税証明書や給与明細書など |
土地の確認書類 | 不動産売買契約書、重要事項説明書、土地公図、地積測量図など |
建物の確認書類 | 工事請負契約書、見積書、平面図、配置図など |
そのほか支払いも発生します。
などです。
本審査に無事通過し、業者から新居を引き渡してもらったら、いよいよ引っ越しです。
電気・ガス・水道などの開栓が当日までに終わるように事前に手配しておきましょう。
住民票の変更やさまざまな書類の住所変更、近隣へのあいさつも忘れないようにします。
このように家を建てることを決めてから、実際に引っ越すまでにはさまざまな過程を一つ一つ経ていく必要があります。初めての家づくりをする人にとっては、不安も大きいことでしょう。下記のページでは、家を建てる手順や流れについて、さらに詳しく解説しています。
ぜひ熟読するようにしてくださいね。
「家を建てたい!」日本人であれば、誰もが一度は夢見ることだと思います。大変素晴らしいことです。
そうだ、家を建てよう!でも、なにから手をつけていいのかわからない。そもそも家を建てるためにやるべきことってなんだろう?
どのようなスケジュールで計画段階から家を建て終えるのか、3組の夫婦をピックアップし紹介してきます。
スピーディに家づくりを目指したA夫婦は、早めの資金計画や業者選定が功を奏し、スタートから3か月で土地・依頼先を決定。仕事のない週末を無駄なく使い、打ち合わせ回数もタイトに調整。見積もりに対してもできるだけ即断即決するようにしました。そのため家づくりのスタートから5か月というスピードで工事開始にまでこぎつけることができました。
施工中は年末年始や雪の影響があったことや、竣工検査で修正箇所もいくつか見つかったことなどにより、工期は4か月かかりましたが、工事完了から必要な申請や引っ越しを行い、見事2月に入居することができました。段取り上手の、わずか10か月での家づくりでした。
「家を建てる」と決意してからのB夫婦は慎重でした。
「これは」と思う土地には必ず複数回訪れ検討し、
建築事務所やハウスメーカー、工務店も複数見積もりを取り、じっくりと比較しました。
その結果、1年かけて理想の建築事務所に出会い、デザインや設計に6ヶ月かけました。
工事開始してからは幸いなことに天候には恵まれたものの、デザイナー住宅のため職人が苦心する場面が見受けられました。それでもなんとか工期4か月で完了し、家づくりから約2年後、入居することができました。
娘さんの幼稚園入園に合わせ、3月に入居したいCファミリーは、3月中頃の引き渡しを目標にスケジュールを立てることにしました。
木造工法を採用する予定なので、工期は3か月程度が見込まれます。
少し余裕をもって工期は4か月と設定。その場合11月には工事がスタートする必要があります。
さらに設計などの打ち合わせは余裕をみて4か月程度。
その前の土地選びや依頼先探しに6か月見込むとすれば、前年の1月からスタートすればよさそうだ、ということが分かりました。
ただし、条件次第で工期が延びたり、打ち合わせで折り合いがつかず回数がかさんだりする可能性は十分あり得ます。ご自分や家族の希望をしっかりと貫き通すためにも、十分にゆとりをもったスケジューリングが大事ですね。
入居したい時期から逆算してスタート時期を決めることが大切です。
「建てたいときが建てどき」と言われます。「ここがベスト!」というタイミングは一概にはありません。それぞれのメリットデメリットを比較して、自分に合うタイミングを見つけましょう。
メリット
デメリット
メリット
デメリット
メリット
デメリット
家を建てるのにかかる費用について、下の記事でも詳細にまとめていますので、ぜひご覧ください。
憧れのマイホーム。そろそろ賃貸の更新のタイミングだけど、このまま住み続けるか……。いっそ家を建てるべきか。
そろそろ夢の一戸建てを建てたい!今の賃貸の家賃がもったいない、建て替えをしたい…家を建てたいと思う理由はさまざまですが・・・
家づくりについて大まかなスケジュール感をつかめましたか?
期日に追われて見切り発車したり、打ち合わせや契約をおろそかにしたりしては本末転倒もの。スケジュールを守って家づくりをするためには、十分な下準備と余裕が必要ですね。
土地探しから引越しまで、節目ごとのやるべきポイントを押さえましょう。引越し時期から逆算して家づくりをスタートすることが大切ですね。 一級建築士、インテリアコーディネーター:中村 らんの詳細
ちょっとまって!それはもしかしたら「失敗する家づくり」の第一歩かもしれません。
「3回建てないと理想の家は出来ない」と言われるほど難しい家づくり。ただしそれは一昔前の話です。 インターネット全盛期で、いまや多くのハウスメーカー・工務店の口コミや建てた家の住心地がわかるようになりました。
巨額なお金のかかる家づくり。そんな人生最大のプロジェクトなのに、いきなり住宅展示場に行って、誰とも知らない営業マンと話が盛り上がり、しまいには「いい人そうだから…」なんていう理由で契約し家づくりをスタートしてしまう人が後を絶ちません。
住宅展示場はある意味アウェーの場。豪華な設備やきれいな設えに気分が盛り上がるのはしょうがないことです。 ですから、冷静な頭で考えられる「ホーム」でしっかりと会社を比較検討することが大事なのです。
「カタログ一括請求」ってご存知ですか?」
家を建てたい地域やイメージ、希望の価格などを入力し、気になる会社にチェックをするだけで、その会社のカタログが自宅に届けられるというものです。
家づくりのカタログの一括請求のサイトはいくつかありますが、こちらのサイトはどちらもオススメです。
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「まだよく決めていない人」~「細かい希望がある人」までカバー可能。本気の家づくりをするあなたに寄り添います。
家づくりのイメージが固まっていない初期段階のうちにカタログ請求を使うのは抵抗がある方もいるかもしれませんが、それは逆です。
複数社のカタログを見ているうちに「これは好き」「これは嫌い」とどんどん自分の好みの家のカタチが分かってくるのです。そして、カタログの良いところはなんといっても「家族と見られる」ことです。
ご自身と、大事な家族と一緒にカタログを並べて、理想の家について話し合ってみてください。今度の週末は、こちらのカタログを見ながら、家族で家づくりの会議をしませんか?
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