家を建てる方角はどうやって決める?建築&家相で見る間取りポイント

家の方角は部屋の生活環境を左右する大切な要素です。
方角で重要視されるのが日当たりですが、どの方角にもメリット・デメリットがあります。
では、家の方角はどうやって決めるか、下記のポイントでご紹介していきます。

  • 家を建てる方角を東西南北でご紹介
  • どの方角に玄関を置くかがわかる
  • どの方角の土地を選べばいいかがわかる
  • 家相から見る間取りづくりがわかる
目次

家を建てる方角は何が違う?良い部屋の方角とは?

家を建てる方角によって何が違うのかを説明します

東西南北の特徴とメリット・デメリット

基準となるのが東西南北

家を建てる時は日当たりの良さや風通しの良さなど、自然が与えてくれる環境を取り入れていく事が大切です。
土地選びや間取り決めをする時に基準となってくるのが東西南北の方角になります。
では、家を建てる時の方角はどんな影響と違いがあるのかご紹介していきます。

東の方角

朝日が入りやすいため、規則正しい生活をしたい人には最適

東向きは太陽が昇る方角のため、朝の日差しが入りやすい方角となっています。
朝の日差しは体内時計をリセットし、体調管理に良い影響を与える効果があります。
朝に起床し、日中は外出・活動、夜は早めに就寝する生活スタイルに適していると言えるでしょう。

東側は日が入る方角なのでリビングや寝室など日当たりを必要とする部屋を置くのが一般的です。また、冬の季節でも太陽の日差しにより部屋が暖かくなりやすい特徴があります。

ただし、冬とは反対に夏は朝から強い日差しが入るので部屋が暑くなりやすいです。
また、午前中は日が入っても午後は徐々に日が当たらなくなるので、洗濯物を干す際は注意が必要です。

【メリット】

・日当たりが良い

・朝の日差しを取り込む事ができる

・体内時計がリセットしやすく体調管理に良い影響を与える

・冬の寒い季節でも日が入る事で部屋が暖かくなりやすい

・洗濯物が乾きやすい

【デメリット】

・午後に起床する生活スタイルの場合、朝日により睡眠が妨げられる

・午後以降は徐々に日が入らなくなる

・夏の時期は暑くなりやすい

・洗濯物を干す時間帯に注意が必要

西の方角

一般的には敬遠されがちだが、西日の影響により日が長く感じられる

西向きは東向きとは反対に午前中は日が当たらず午後に日が当たる方角です。
特に太陽が沈み始める夕方の時間帯は西日の眩しい日差しが入り生活に支障をきたす可能性があります。

一般的に生活していく上で西側は敬遠されやすい方角です。
また、西日が原因で建物の劣化が生じる事もあります。
夏場の場合だと西日によって部屋が暑くなりやすいため、家の断熱性能や日差しの影響がないようにカーテンなど遮光する対策が必要でしょう。

日中は外出し夕方帰宅する生活スタイルなら、ちょうど帰宅する夕方に日を取り入れる事ができます。また、夕日が眺められる間取りにすれば部屋からの景観も良くなります。

【メリット】

・夕方の時間帯に日を取り入れる事ができる

・夕日が眺められる間取りにすれば部屋からの景観が良くなる

【デメリット】

・西日が強く眩しい

・夏の午後は西日により部屋が暑くなる

・西向きの玄関は西日が原因で劣化が起きる

南の方角

日当たりの良さから人気ナンバーワン!しかしその分高額に

日本人は日当たりの良さを重視しますので、日がよく入る南向きはとても人気があります。そのため、南向きにベランダがある物件や南向きの土地は人気が高く購入金額や家賃は高めに設定がされています。

南向きの方角は朝から夕方まで一日中日照が得られるメリットがあり、冬の季節も南側に太陽の位置が低くなるため日光が入りやすく暖かい環境を作る事ができます。

南向きの最大のメリットが日当たりの良さですが、周辺環境によって日が当たらない可能性がある事に注意しなければいけません。
都市部のような密集地の場合、隣地の建物が邪魔して日が遮られてしまうケースがあります。

また、南側に道路がある場合は南側にある部屋のプライバシーを守るために視線を遮る塀やフェンスなどの設置をする必要があります。

【メリット】

・日当たりが良い

・1日中日照を得ることができる

・冬の寒い季節でも太陽の位置は南側に低くなるため日光が入り暖かい

【デメリット】

・夏の時期は部屋が暑くなる

・南向きの家や土地は人気が高く購入費用や家賃が高い

・都市部などの密集地では日が遮られてしまうケースもある

・南側道路の場合、プライバシーの確保が必要

北の方角

日当たりが悪い分人気ないが、価格は安い。日差しに左右されない景色もメリット。

北向きの方角は日当たりが悪く、冬場も気温が下がるため人気がありません。
日照が得にくい方角のため部屋が暗くなりやすく照明器具に頼る必要があります。
また、北側に洗面所や浴室、トイレなどの水回りが配置されている場合、カビが繁殖しやすいのでカビが発生しない対策を立てる事が大切です。

日当たりの悪さと部屋が暖かくなりにくい方角ですが、北側の物件や土地は他の方角に比べて購入金額や家賃は安くなっています
また、北側道路の場合は南側にある部屋のプライバシーが守られやすいメリットがあります。

建物高さの建築基準法で義務付けされている「北側斜線制限」や「道路斜線制限」の影響も他の方角より少ないです。
北側の方角は間取りや建物の仕様を工夫すれば快適な住まいにする事が十分可能です。

【メリット】

・夏は涼しい

・土地や家の購入費用が安い

・景色が日差しに左右されない

・北側道路なら南側にある部屋のプライバシーが守られやすい

・建築基準法の高さ制限の影響が他の方角よりも少ない

【デメリット】

・日当たりが悪い

・部屋が寒くなりやすい

・梅雨時は陽が当たらないとカビの繁殖が起きる

・人気がない

・室内温度が下がるため光熱費がかかる

・部屋が暗くなりやすいため照明器具に頼る

・部屋間に温度差がでる

方角別で見る玄関の配置は?

家を建てるときに重要になってくるのが玄関の位置

家を建てる時にまず考えなければいけないのが玄関の場所です。
玄関の方角によって間取りをどうするか計画しますので、それぞれの方角の特徴を押さえていきましょう。では、方角別に特徴をお伝えしていきます。

東の方角

日当たりが良く、南側に位置する生活エリアが見えにくいためプライバシー対策にも◎

東向きは日当たりが良いので、明るい玄関にする事ができます。
また、東側に玄関があると南側のリビングや庭に視線が入らないためプライバシーが守られやすいです。

ただし、庭で洗濯物を干す場合は玄関からの動線と重ならないようにする工夫がいります。
東向きの方角は朝の日差しが強く眩しくなるため、屋根や庇、植物を植えるなど直射日光を防ぐ対策が必要です。

西の方角

西日のせいで玄関が劣化しやすいため、おすすめではない

西向きの方角で弱点となるのが西日です。
朝から昼にかけては日が当たらず日陰になりますが、夕方の西日だけ強く当たるので玄関が劣化してしまう恐れがあります。

しかし、西側に玄関を置く事で日当たりを必要とするリビングや庭などの部屋を南側に広く取る事ができます。また、玄関への動線が南側のリビングや庭などと外れ視線が入らないためプライバシーが守られやすいです。

西日による劣化や室内温度を上げてしまう熱は、家の断熱性能を上げる対策や紫外線に強い素材を使う事で改善する事ができます。

南の方角

家相的にも◎一番おすすめ!ただ南側に置きたいLDが狭くなるのが懸念点

南向きは家相でも吉とされている方角で人気があり、日当たりが良い明るい玄関にする事ができます。

しかし、南側に玄関を置く事で南側に配置したいリビングや庭のスペースが狭くなるデメリットがあります。また、玄関アプローチ側と道路側から視線が入らない対策も必要です。

南向きに玄関を置く計画の場合は直射日光を防ぐ屋根や庇を設置した方がいいでしょう。
屋根や庇を設置する時は、冬の太陽の位置が低くなる事を考慮して日が入らない程の奥行きが必要になります。

北の方角

日当たりは悪くなるが、南側にLDを広く取れる。デッキを置いて楽しむことも

北側は日当たりが悪いため寒く、暗くなりやすいです。 そのため雪の多い地域では雪が溶けにくく通行の弊害が起きやすいでしょう。
また、冬の時期は北から南に向かって風が吹くので、玄関が開けづらくなったり、扉を開けた時に強い風が吹き込んできたりする事があります。

ただし、北側に玄関がある事で南側や東側にスペースが空き、リビングなど日当たりを必要とする部屋を広く取る事ができます。

玄関までカーポートを広げれば雪を避ける事ができますし、風除室(玄関前に設けられた小部屋)を設ければ冬でも玄関を暖かく保てるため、北側でも計画次第で利便性のある玄関にできる方角です。

間取り別 どの方角で配置するべきか?

それぞれの生活スタイルや理想の暮らしに合った間取りを考えよう

他の部屋も用途や生活スタイルに合わせて方角を決めていく事が大切です。
では、他の部屋はどの方角にあるといいか下記にてお伝えします。

リビング

東・南東・南にリビングを位置することで明るい空間を得られる

リビングは家族が一緒に過ごせる大切な空間。
ですから自然と家族が集まれるような明るく開放的な空間にするのがとても大切です。

一般的にリビングの方角は日当たりが良い東、東南、南向きになります。
人が集まるリビングは日当たりを重視しますが、太陽の直射日光には注意し屋根や庇を設けるといいでしょう。

リビングは天井高を上げる事でより開放的な空間になりますが、断熱性能を上げないと冷暖房効果が悪くなり室内環境を悪くさせてしまうので注意しましょう。

キッチン

最近ではLDKスタイルが主流。風通しが良いため場所は選ばない。

キッチンの方角で気をつける事は湿気と熱です。
キッチンは料理で火を使いますから熱がこもらないように工夫する必要があります。
また、水を扱いますので湿気が溜まらないように風通しを良くする事も重要です。

最近の住宅はLDK(リビング・ダイニング・キッチン)の間取りを採用する事が多く、仕切り壁を設けず一体となる空間になるため、日が直接当たる場所でなくても開放的で風通しが良いキッチンにする事ができます。

ただし、料理の匂いが他の部屋へ流れてしまうので換気計画をしっかりと立てる事が重要です。

水回り(洗面所・浴室・トイレ)

日当たりの良さを重視したいLDや玄関を配置して、残った場所を水回りにするのでOK

洗面所や浴室、トイレなどの水回りは北側や西側など日当たりをあまり必要としない方角に配置される事が多いです。
太陽の光が入る明るい浴室というのもいいですが、一般的に日当たりが良い方角の東側や南側はリビングなどの部屋が優先されます。

浴室やトイレを北側や西側に配置する場合に注意しなければいけないのが温度差です。
北側は冬の季節になると部屋間の温度変化が激しくなりヒートショックを起こす原因となります。

ヒートショックとは温度の変化により血圧の変動が起き心筋梗塞や脳梗塞など起こす現象です。ヒートショックを起こさないように家の断熱性能を上げる事や暖房器具の設置などで温度差を少なくしましょう。

寝室

光が差し込む東や南側が◯

寝室を配置する方角も基本的に日当たりが良い東側や南側が良いとされています。
しかし、部屋数によっては北側や西側に設ける事もあります。

北側に寝室がくる場合は日が差しにくく寒くなりやすいため断熱性能や暖房器具の設置が必要です。

西側は西日による日差しが入りますので、日差しが入らないように窓をずらすなど設置の工夫が必要でしょう。

階段

階段は中央に位置することで、家全体を広く使える

階段は間取りによって適した配置が異なってきます。
そのため一概にこの方角が良いとは言い切れませんが、一般的にできるだけ家の中心に階段を配置する方が良いとされています。

家相では家の中心に階段がくるのはあまりよくないとされていますが、生活動線で考えると家の中心に階段を配置する事で2階の部屋などの移動が短くなり無駄なスペースを少なくさせる事ができます。

もし、家の端に階段を設けた場合、玄関がすぐ近くにあるのならいいですが、玄関から離れていると廊下が長くなり部屋の移動距離が多くなります。
また、家の間取りは限られたスペースを効率よく配置していくため、廊下が長くなるということは何かしら特別な意図がない限りは余分に面積をとっているという事になります。

それならば廊下に余分な面積を使わず他の部屋に振り分けていく方が少しでも部屋を広くさせる事ができます。

間取りについては家を建てた経験のある方を対象にアンケートを実施した記事がありますので、家の間取りについてもっと知りたいという方は下記の記事をご参考ください。

土地選びの時に重要!土地と接する道路の方角は?

斜線制限で建築可能な範囲

家を建てる時は土地の方角も大切になってきます。
日当たりが関係する土地の方角とは、道路に面している方角の事を指し、例えば南側に道路がある場合は南向きの土地となります。

日当たりを重視する日本では南向きの土地が人気ありますが、周辺に建つ建物や日射角度、時間帯など土地の環境によっては日当たりの良さを受けられない可能性があります。

また、敬遠されがちな北向き道路の場合「北側斜線制限」や「道路斜線制限」の影響が少ないメリットがあります。
建築基準法では建物の高さに制限があり「北側斜線制限」と「道路斜線制限」の両方が義務付けされています。

北向き以外の方角は「北側斜線制限」と「道路斜線制限」の両方に制約がかかりますが、北向きの場合は「北側斜線制限」と「道路斜線制限」が同じ方向に向くため高さ制限の影響が少なくなります。
また、北側に道路があるので、南側に配置されたリビングや庭はプライバーが守られやすくなっています。

このように土地の方角に合わせて間取りの工夫をすれば快適な住まいにする事ができます。
住みたい間取りが土地の方角に合っているか、しっかりと確認をして土地を選びましょう。

まだ間取りが決まっていないという方は東西南北の方角のメリット・デメリットを把握し、簡単でもいいので住みたい間取りを作っておく事をおすすめします。

家を建てる方角や家相が気になる?どんな影響があるか

家を建てる際に方角が家相が気になるかのアンケートを実施しました

家相は日本古来より伝わる環境学で方角によって家の家運が左右されます。
風水や家相を気にして家づくりをされている方やまったく気にしないという方もいますが、実際にどれくらいの人が風水や家相を気にしているか当サイトでは独自アンケートを実施しました。

また、気にされている方はどの部屋を気にしたかもアンケートをとりましたのでご紹介していきます。

実施方法インターネットによる択一選択式
対象者家を建てた経験のある100名
実施時期2019年10月

■以下が実際のアンケートの設問となります。

実際のアンケートの設問

【設問】

1:家を建てる方角で風水・家相は気にしますか?
① 気にする
② 気にしない

2:その理由についてお聞かせください
(400文字以下)

3:問1で「気にする」にチェックを入れた方はどこの間取りを気にしましたか?
(複数回答可)

① 玄関
② リビング
③ トイレ
④ 洗面所・浴室
⑤ キッチン
⑥ 寝室
⑦ その他

4:問3で「その他」をチェック入れた方はどの部屋でしょうか?
(100文字以下)

半数以上の人が家を建てる時に風水・家相を気にすると回答

Q:家を建てる方角に風水・家相は気にしますか?

今回のアンケートから家を建てる方角でわずかの差ですが風水・家相を気にする方は気にしない方よりも多い結果となりました。
では、風水・家相を気にすると回答された方のコメントをご紹介します。

【風水・家相を気にすると回答した方のコメント】

風水・家相を気にする方のコメント
・人生のうちのいちばん高い買い物は家というくらいなので、できる限り風水なども取り入れて、家族全員が快適に暮らせる住まいを建てたかったから。(年齢非公開/女性)
・一生に一度のマイホームなのだから、やはり縁起を担ぎたいと思うからです。住んでいて、気持ちが安心するからです。(40代/女性)
・家は一生もの。自分だけでなく、家族の家だからきちんとしたい。方角などは昔から言われているものが多いから、気にしてしまう。(30代/女性)
・あとから何かあった時に、風水など方角を気にしておけばよかったと気にするのが嫌だったので。(30代/女性)
・極端にこだわることはないが、最低限の吉凶方位等はクリアして、気分よく暮らせる家にしたいので。(年齢非公開/女性)

気にすると回答された方は「せっかく家を建てるのだから良い運気がくる家にしたい」という願いを込めている方が多いようです。
また、家を建てる前に火災にあったという方もいて、家を建てる時は縁起がいいように風水や家相を取り入れたというコメントもありました。

では、次に風水・家相を気にしないという方のコメントです。

【風水・家相を気にしないと回答した方のコメント】

風水・家相を気にしない方のコメント
・風水を気にしたら希望の間取りにならないから。(50代/女性)
・家族でどのような間取りにするかを話し合う中で、みんなが納得できるような間取りであれは、それが一番居心地が良いだろうし、結果的に家族円満になると思っているので。(50代/女性)
・あくまでも生活上の動線や利便性を優先させたいから。(30代/女性)
・気にしません。気にしていたらきりがないし、とにかく自分が生活しやすい家を考えるのが1番だと思ったからです。(年齢非公開/女性)
・占いなどは、一切信じていないからです。実際は、住宅メーカーさんのおすすめ通りに良い家相の間取りにしましたが、(どちらでも良かったので)右隣の家とは土地の境界線問題、左隣の家からは、ピアノ教室の騒音が始まり、家相など全くあてにならないな、と思いました。(50代/男性)

気にしないと回答された方は風水・家相自体を信じていない人が多かったです。
他にも「風水や家相を気にしていたら希望通りの家づくりができない」という回答もありました。
気にしない方は風水や家相よりも実際に生活していくための生活動線や利便性など住み心地の良さを最優先にして家を建てているようです。

風水・家相の方角で気にした部屋

Q:どこの間取りを気にしましたか?(複数回答可)

① 玄関:42人(26.8%)
② リビング:12人(7.6%)
③ トイレ:34人(21.7%)
④ 洗面所・浴室:24人(15.3%)
⑤ キッチン:21人(13.4%)
⑥ 寝室:15人(9.5%)
⑦ その他:9人(5.7%)

風水・家相を気にすると回答された方が重視した間取りで一番多かったのが玄関でした。
次に多かったのがトイレの21.7%、洗面所・浴室の15.3%です。

どれも家相では重要とされている場所を気にしているという事が今回のアンケートでわかりました。また、その他では階段や子供部屋と回答された方もいました。

鬼門・裏鬼門とは

鬼門・裏鬼門に玄関やお風呂、トイレを配置するのはNG

家相では鬼門・裏鬼門というものがあり、家の凶相をみる方角を指しています。

鬼門とは北東(うしとら)の方角を指し、邪気が入る方角と考えられています。
裏鬼門は鬼門の正反対の方角にあり南西(ひつじさる)の方角を指します。

裏鬼門も鬼門と同様に邪気が入る方角で、どちらも凶相の影響が大きい位置にあります。
家相では鬼門と裏鬼門の方角に三備を設けない事をすすめています。

三備とは玄関、キッチン、トイレの事で生活に重要となる場所のため、鬼門・裏鬼門の方角に配置してしまうと家相が凶相となってしまいます。

方角の見方や位置の調べ方

家相方位盤を使ってチェックしよう

家相を見る時は方位盤を用意し家の中心に置きます。
住宅会社にもらった間取り図に方位が書いていない場合は、配置図など他の図面に方位が書かれている事がありますので確認してみましょう。

方位盤には鬼門、裏鬼門、正中線、四隅線が書かれていますので、その方角の線を参考に間取りを決めていきます。
方位盤でも家相方位盤は、方角と間取りの相性が書かれてありますので、家相を取り入れて間取りを作る人に便利です。

方位を見る時に注意が必要なのは、家の中心をどこにするかです。
建物の形状が真四角なら問題ないですが、凹凸のある形状だと家の中心点がどこになるか決めるのが難しいです。

家相の流派や人によっても見方は変わりますので、そのズレが鑑定結果に大きく影響してきます。方位の見方に不安がある方は専門の鑑定士や神社の方に見てもらう事をおすすめします。

家相で見る間取りの方角

家相から見る間取りのポイントを解説します

玄関

東玄関が吉

玄関を配置する方角は家相でとても重要とされています。
その理由が玄関は気が入る場所で、その気が家の中をまわるからです。

玄関を配置する方角で吉とされているのが【東、東南】の方角です。
鬼門・裏鬼門に当たる北東、南西の方角は凶相となりますので注意しましょう。

リビング

リビングは人が集まる場所だからこそ、光が入る明るい向きがベスト

リビングの配置で吉とされる方角は東、東南、南です。
リビングは家族が集まる大切な場所ですので、自然と家族が集まれるような空間にしてあげるのが大切です。

家相の方角から見ても日当たりが良いとされる方角ですので、天井を高くし自然光が入る明るいリビングにしてあげるといいでしょう。

キッチン

キッチンは東や北西が吉方位

キッチンのような水回りは清潔に保たれている事が大切です。三備の一つであるキッチンは鬼門、裏鬼門、正中線、四隅線上に配置するのは凶相となります。

キッチンは東、東南、北西の方角に配置すると吉方位です。
水回りですので湿気が溜まりやすくカビが繁殖しやすい場所のため風通しが良いキッチンにしてあげるといいでしょう。

水回り(洗面所・浴室・トイレ)

トイレ・浴室はとくに鬼門・裏鬼門に注意する

浴室やトイレは悪気が溜まりやすく不浄の場所として考えられています。
湿気が溜まりやすい場所なので風通しを良くするなど間取りに工夫をする事が大切です。

浴室・トイレは鬼門、裏鬼門、正中線、四隅線上にあると凶相とされています。
また、トイレは玄関から離れた位置に配置すると良いと考えられています。

現在の住宅事情からどうしても水回りは鬼門や裏鬼門上に配置されやすいですが、凶相だからといって無理して避けるのではなく、快適に過ごせるかを重視して家づくりをした方がいいでしょう。

寝室

寝室は西以外で。明るいながらも穏やかに過ごせることを重視して

寝室の吉方位は北、東、南西の方角です。
きつく西日が当たるような寝室ですと体を休めるのに支障が出るため西の方角に面している窓の配置は工夫が必要です。
家相から見ても西の方角は凶相とされていて、寝室の気が悪いと運気も低下するとされています。

風水に関しましては下記の記事で詳しくご紹介していますので具体的に知りたいという方はご参考ください。

家を建てる時の方角はライフスタイルに合わせる事が重要

一番大事なのはライフスタイルに合わせた家を建てること

家相は古くから伝わる環境学で先人たちの知恵が詰まっていますが、現在の住宅事情に必ずしも適応しているというわけではありません。

どの方角にもメリット・デメリットがあり、その中で重要視されているのが日当たりです。
家相の方角ばかりに縛られてしまうと、どうしても間取りに無理が出てきてしまう事があります。

大切なのは快適に生活ができる住まいにする事なので、住む人の生活スタイルに合わせて家を建てる事が重要です。

まとめ

ここまで家を建てる時の方角についてご紹介してきました。
家を建てる時の方角は家づくりではとても重要な要素で、主に日当たりの良さが重視されますが、いくら日当たりが良くても部屋が暑くなりすぎてしまうという事もあります。

大切なのは自然が与えてくれる環境と現在の住宅設備を上手く調和させて家を建てていく事ですので、方角でデメリットとなる所は住宅設備や断熱性能などで補うようにしましょう。

どの方角で部屋を配置していくかで生活環境が変わりますので、今回ご紹介した方角のメリット・デメリットを参考にしていただけると嬉しく思います。

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