誰もが憧れる、新築一戸建てのマイホーム。
最近では新築一戸建ての値段も安くなり、1,000万円台から建てられるローコスト住宅が注目を浴びています。しかし、ローコスト住宅に関して良くないイメージを持っている方もいらっしゃいます。
この記事にたどり着いたあなたは、次のような不安や心配を抱えてはいませんか?
・ローコスト住宅は安いけど、見えないところが危険なんでしょ?
・住宅価格が安いだけに、手抜き工事が心配
・マイホームを購入して、生活が苦しくならないか不安
この記事では、こういった不安や心配に対する回答を提示しています。記事内で紹介している具体的な内容をピックアップすると、次の通り。
・ローコスト住宅の安全性や耐震性、品質について
・優良なローコスト住宅メーカーの見分け方について
・手抜き工事の危険性や、回避する方法について
・無謀な資金計画で、将来の生活が苦しくならないための情報
最後までお読みいただければ、ローコスト住宅は危険ではない理由や、手抜き工事への対策を学ぶことが可能です。さらに、適切な資金計画で余裕を持った住宅ローンを組み、幸せに暮らしていくためのヒントも見つかることでしょう。ぜひ、最後までお読みください。
ローコスト住宅は危険ではない!安全性と耐震性について
大手ハウスメーカーだと3,000万円くらいの値段がする一方、ローコスト住宅なら1,000万円台でマイホームを建てるのも夢ではありません。ローコスト住宅と大手ハウスメーカーを比較すると、これほどまでに住宅価格は違ってくるんです。
そうなると、「ローコスト住宅は普通のハウスメーカーと比べるとかなり値段が安いから、基礎や柱など見えない部分が危険では?」と不安に感じるのも無理はありませんよね。結論から申し上げます。
ローコスト住宅でも、優良メーカーを選べば全く危険ではありません!
ポイントは、「優良メーカーを選ぶこと」です。
残念ながら世の中には、手抜き工事で経費を削減し、利益を生み出そうとする悪徳メーカーも存在しています。
しかし、すべてのローコスト住宅が悪徳メーカーだということは、全くありません!
業者選びさえきちんと行えば、安くて立派なローコスト住宅を建築することが可能です。
とはいえ、何の根拠もなしに「ローコスト住宅は危険ではない」と言われても、イマイチ信用しきれませんよね。私がローコスト住宅は危険ではないと主張する根拠としては、いくつかの理由があります。その理由をいくつか紹介すると、次の通りです。
・建築許可が下りた段階で、国が定める安全基準は満たしている
・具体的には、シックハウス症候群や耐震性などが、国からチェックされる
・ローコスト住宅が安い秘密は、手抜き工事によるものではない
このように、ローコスト住宅が危険ではないという主張には、いくつもの理由があるんです。ローコスト住宅が安全である理由や、耐震住宅を見分けるポイントについては、次の記事で詳しく解説しています。「ローコスト住宅って危険なのでは?」と感じている方は、必ず読んでおきたい記事です。
優良なローコスト住宅メーカーの探し方・見分け方
さて、ローコスト住宅メーカーは危険ではない理由を紹介しましたが、ポイントとなるのは業者選び。どのローコスト住宅メーカーを選ぶかが、マイホーム購入の明暗を分けることになる、と言っても過言ではありません。
こちらでは、優良なローコスト住宅メーカーの探し方や見分け方を紹介します。さらに、「こんなローコスト住宅メーカーは危険」というポイントも紹介しますので、メーカー選びに迷っている方は参考にしてみてくださいね。
まずは家を建てるエリアを決めよう
ローコスト住宅メーカーを選ぶ際に、1番はじめに決めなければならないのは、どのエリアで家を建てるかです。なぜなら、地域密着型のローコスト住宅メーカーは施工エリアが限定されているから。
例えば、埼玉県に根付いた地元のローコスト住宅メーカーであれば、「埼玉県内または車で20分の場所まで」など、施工エリアが決まっています。関東エリアや複数の県など幅広く対応している地域密着型メーカーもありますが、全国展開するメーカーでない限りは施工エリアが限られるので注意。
インターネットで「このローコスト住宅メーカー、ちょっといいかも!」と気に入った業者を先に見つけても、施工エリア外だったら対応してもらえません。ですから、ローコスト住宅メーカーの業者選びはまずエリアを決めるところからスタートしましょう。
面倒でも、なるべく多くのローコスト住宅メーカーを比較する
施工エリアを決めたら、いよいよローコスト住宅のメーカー選びに移ります。しかし、インターネットで調べてみると予想以上にたくさんの業者がヒットすることに驚くはず。
「全部見ていくのは面倒だから、検索結果で上に出てきた3つくらいでいいや」と考えるのは危険です。
インターネットの検索で上に出てくるのは、必ずしも優良なメーカーだとは限りません。大切なマイホームを建てるんですから、面倒でも時間がかかっても、なるべく多くのローコスト住宅メーカーを比較することが大切です。
なお当サイトには、全国的に展開しているローコスト住宅メーカーの中から、おすすめのメーカーを13社ピックアップして紹介している記事があります。それぞれのローコスト住宅メーカーの特徴や違いをわかりやすく比較しているので、よろしければそちらもご覧ください。
気になるメーカーを見つけたら、片っ端から資料請求
たくさんのローコスト住宅メーカーの中から、良さそうなメーカーをいくつか見つけたら、片っ端から全て資料請求をしてみましょう。なぜ資料請求をする必要があるのかというと、ネットや公式ホームページに載っていない情報が見つかるからです。
各ローコスト住宅メーカーは、「自社のこんなところが優れていますよ」というアピールポイントを、カタログにまとめています。複数のメーカーのカタログを読んでみると、家づくりで重要になるポイントが見えてきます。そうすれば、より自分にぴったりのローコスト住宅メーカーを選びやすくなるので、興味のあるローコスト住宅メーカーは必ず資料請求するようにしましょう。
優良メーカーの見分け方!電話で問い合わせてみよう
気になるローコスト住宅から資料とカタログが届き、よりマイホームの夢が実現に近づいてきました。次に行うべきは、興味のあるローコスト住宅メーカーに対して、電話で問い合わせをしてみることです。
それぞれのメーカーのカタログを読めば、きっと次のような感想や疑問を抱くでしょう。
・カタログに載っていた〇〇という性能が、よくわからない
・外観はA社の方が気に入っているけど、性能はB社の方がいいんだよな
・カタログには載っていないけど、吹き抜けや中庭は実現できるんだろうか
・デザインも性能も気に入った!いくらぐらいで建てられるんだろう?
こういった感想や疑問を抱いたら、忘れないようにメモしておきましょう。そして、実際にメーカーへ電話して問い合わせてみることをおすすめします。優良メーカーの見分け方として、公式ホームページからメールで問い合わせるのではなく、必ず電話で質問するのがポイント。
なぜかというと、電話越しでの対応次第で、メーカーの実力や対応力がわかるからです。
ローコスト住宅メーカーへ電話する際は、次のようなポイントに注目してみましょう。
・専門的な質問にも答えられるかどうか
・忙しい時でも、誠実に対応してくれるかどうか
・電話越しで長時間待たされないかどうか
・強引な営業や、契約を急かされることがないか
こういった部分にも問題なく丁寧に対応してくれるようであれば、そのローコスト住宅メーカーの信頼感や評価もアップしますよね!もちろん担当者によっても変わってくる部分があるので、気に入ったメーカーは電話だけで判断せず、直接話を聞いたりモデルハウスを見学したりして判断してくださいね。
【NG】「とりあえず」で住宅展示場へ行くのは危険
ローコスト住宅メーカーを選ぶ際、「家づくりについてはよくわからないけど、とりあえず住宅展示場へ行ってみる」のは、おすすめできません。住宅展示場にはある程度有名なメーカーしかモデルハウスがない上に、過度に豪華なオプションで固められたモデルハウスに心を奪われてしまう危険があります。
また、モデルハウスを見学する際にアンケートを記入した場合、そこにいる営業スタッフがあなたの”担当者”になる仕組みとなっています。家づくりは担当者との相性も重要なので、特に知識がないままに「とりあえず」で住宅展示場を訪れるのは危険。ある程度家づくりの知識を学び、興味のあるローコスト住宅メーカーを絞った上でモデルハウスを見学するようにしましょう。
ローコスト住宅の品質は?手抜き工事の危険はない?
こちらの項目では、ローコスト住宅の品や手抜き工事の危険に関する情報をまとめました。
ローコスト住宅でも、品質がいい家は建てられる
ローコスト住宅だと、住宅の性能には妥協しなければならないと思ってはいませんか?そんなことはありません。値段が安いローコスト住宅だからといって、必ずしも低品質だとは限らないのです。
例えば、テレビCMでも有名なクレバリーホームでは、外壁塗装のメンテナンスが不要な「タイル外壁」が標準仕様。高い性能の外壁を取り入れたマイホームを建てられます。(タイル外壁やクレバリーホームの詳細は、次の記事をご覧ください。)
また、ローコスト住宅でもおしゃれなキッチンや断熱性の高いサッシなどを選ぶことは可能です。標準仕様だとグレードが低いか旧型モデルが使用されていることもありますが、こだわりたい場合はオプションでグレードアップできます。
つまり、ローコスト住宅の良さは「本当にこだわりたい部分にお金をかけられること」にあるんです!ローコスト住宅のキッチンや窓枠など、具体的な設備に関する情報は次の記事でご確認ください。
耐震等級1級や長期優良住宅、ZEH住宅も可能
ローコスト住宅だからといって、住宅性能を諦める必要はありません。実際、ローコスト住宅メーカーの中には耐震等級1級や長期優良住宅、ZEH住宅に対応しているところも多数あります。
長期優良住宅やZEH住宅は、ランニングコストが安くなったり、減税・補助金が利用できたりと、メリット満載の性能ですよね。こういった高性能なマイホームを建てたい方は、それを基準にローコスト住宅メーカーを選んでみてはいかがでしょうか?
マイホームを建てる際の手抜き工事の危険性とは
ローコスト住宅に限らず、マイホームを建てる際は手抜き工事や欠陥住宅の危険性に注意しなければなりません。実際に発生している手抜き工事の実例としては、次のものが挙げられます。
・義務付けられている不燃材の設置を一部省略
・本来は必要な部分の断熱材が、一部未施工
・石膏ボードのビス間隔が適切ではない
・太陽光パネルの設置不良による雨漏り
・床下の水濡れやゴミの残存
床下が濡れていたりゴミが残っていたり、というのは自分で床下を除けば発見できるかもしれません。しかし、断熱材や不燃材が一部未施工だったり、石膏ボードのビス間隔だったり、こういった部分は素人目では判断できませんよね。そのため、そもそも手抜き工事をしないような優良メーカーを選ぶことが大切です。
どんなにいい設計をしても、手抜き工事なら意味がない
どんなにいい材料を使って、どんなに素晴らしい設計をしたとしても、手抜き工事をされてしまっては全て水の泡。例えば高性能な断熱材をオプションでつけても、正しい施工が行われていなければ、最高の断熱性能は発揮されないんです。
こういった危険を避けるためにも、ローコスト住宅メーカー選びは慎重に行いたいところです。
ローコスト住宅=手抜き工事ではない
お伝えしておきたいのは、全てのローコスト住宅が手抜き工事を行っているわけではない点です。手抜き工事の危険はローコスト住宅に限らず、大手ハウスメーカーにも存在しています。
なぜなら、大手ハウスメーカーであっても実際の施工は地域の工務店や下請け業社に任せていることが多いから。そのため、必ずしもローコスト住宅が悪いわけではないのです。
手抜き工事や欠陥住宅の危険を回避する方法
「手抜き工事が心配で、どのメーカーを信頼していいかわからない」とお困りではありませんか?本当に信頼できる優良ローコスト住宅メーカーを見つけるには、先述のように自分自身で電話をしたり、担当者と話してみたりすることが大切です。
また、それ以外にも手抜き工事や欠陥住宅の危険を回避する方法があります。それは、「ホームインスペクション」と呼ばれる、建築時の検査を利用する方法です。ホームインスペクションとは、第三者機関による建築時の監査サービスのこと。第三者機関が検査を行うので、客観的に正しい評価を得られます。
ローコスト住宅とホームインスペクションを組み合わせれば、手抜き工事の危険がないマイホームを、なるべく安い値段で手に入れることが可能。ホームインスペクションに関する情報は次の記事でまとめていますので、手抜き工事の危険を回避したい方は必ずご一読ください。
安すぎても危険ではない!ローコスト住宅が安い秘密
ローコスト住宅を検討していることを家族に話したら、「そんな安いメーカーは危険だからやめなさい」と言われてしまった経験はありませんか?そんな時は、ご家族にローコスト住宅の値段が安い理由を説明してあげてください。
ローコスト住宅の値段が安い秘密をいくつか紹介すると、次の通りです。
・資材を大量に仕入れ、材料費を削減
・自社でプレカット工場を所有しているから
・自社施工で中間マージンを削っているから
・住宅展示場を出さないことで経費を抑えているから
・テレビCMなど広告にお金をかけていないから
・設備のグレードを最小限にしているから
・豪華で高級な材料は使わないから
このように、ローコスト住宅は様々な企業努力により安い値段を実現しています。マイホームに多額の予算を使えない不景気の時代ですから、ローコスト住宅メーカーはたくさんの努力で生き残ろうとしているんです。決して、手抜き工事の危険があるから安いわけではないと、覚えておきましょう。
ローコスト住宅が安い理由についてもっと詳しく知りたい方は、次の記事もお読みいただければ、より深く理解できるはずです。
標準仕様にはどんなものが含まれる?
家づくりに関して調べている方は、”標準仕様”というものをご存知でしょう。
標準仕様とは、基本プランに含まれている設備などの仕様のことですよね。
ローコスト住宅を建てる際には、標準仕様に含まれる内容をチェックしておきましょう。
ローコスト住宅の標準仕様でどんな家を建てられるのかについては、次の記事がわかりやすいです。お時間のある方は、ぜひお読みください。
大手ハウスメーカーや工務店との違い
ローコスト住宅を検討する際に気になるのが、大手ハウスメーカーや工務店との違いですよね。実際、それぞれの業者には異なっているポイントや違いがいくつもあります。
こういった違いを理解せずにローコスト住宅だけを検討するのは危険。ぜひ次の記事を読んで、大手ハウスメーカーや工務店との違いを学んでみてくださいね。
無謀な資金計画は危険!設計する際の注意点
ローコスト住宅に限らず、マイホームを建てる際の危険は施工に関連する内容だけではありません。間取りの設計や設備を決める際にも、覚えておかないと危険なポイントが潜んでいます。ローコスト住宅で後悔しないために、設計時に覚えておきたい注意点をまとめました。
金銭感覚を平常に保つことが大切
ローコスト住宅を建てる際に覚えておかないと危険なのが、無理な資金計画を立ててしまうのは、絶対にNGである点です。ローコスト住宅に限らずマイホームを検討する際は、金銭感覚が狂いがち。
数千万円の住宅価格を見ていると、10万円や20万円のコストアップなんて、「大した金額じゃない」と感じてしまう場合があります。しかし、よくよく考えてみると10万円や20万円でも、旅行に行けちゃうくらいの大きな買い物ですよね。
この記事を読んでいるあなたは、もしかすると「自分は金銭感覚なんて狂わない」と自信をお持ちかもしれません。しかし、いざ現実的な設計をし始めると、金銭感覚が狂ってしまう方はとても多いんです。
後々の生活を苦しいものにしないためにも、平常時の金銭感覚をいつも忘れない覚悟が必要です。これを覚えておかずにマイホームを購入するのは、とても危険です。
「毎日コーヒーを我慢する」のは大変
オプションをつけてワンランク上の設備を設置したいと思った時に考えがちなのが、「毎日100円のコーヒーやお菓子を、数年間我慢すれば設備アップができる」という思考です。たしかに事実ではありますが、その考えはとても危険。
毎日のちょっとした贅沢を我慢するのは、想像以上に難しいもの。それに、数年後には新築時の覚悟を忘れてしまう恐れもあります。ですから、習慣になっている「何か」を我慢することでコストアップをするのは、あまりおすすめできません。
予算の8割くらいを意識して、想定外の出費に対応
マイホームを建てることにより将来の生活が苦しくならないためのポイントがあります。それは、想定している予算の8割くらいを意識して設計を行うことです。ローコスト住宅に限らず、マイホームを建てる際には様々な”予期せぬ出費”がつきもの。想定外の出費の例として、次のものがあります。
諸経費と付帯工事費用
注意したいのは、メーカーのチラシやホームページに記載されている住宅価格には、諸経費や付帯工事費用(外構工事や電気水道工事など)が含まれていない場合もある点です。チラシを見て「この値段なら建てられる」と思っても、諸経費や付帯工事費用を含めると予算オーバーしてしまう危険があるんです。
ただし、これについては契約の段階で具体的な金額がわかるので、打ち合わせの際には気にしなくてもいいかもしれませんね。
軟弱地盤を改良するための地盤改良費用
設計が終了して施工が始まってから、その土地が軟弱地盤であることが判明する場合もあります。軟弱地盤に家を建てると液状化などの危険があるので、地盤改良をする必要が出てきます。
地盤改良工事には数百万円のお金がかかるので、非常に痛い予期せぬ出費になります。万が一地盤改良工事が必要になったときでも焦ることがないよう、予算の8割くらいで計画するのが賢明です。
入居後の固定資産税
忘れていると危険なのが、入居後に発生してくる固定資産税です。固定資産税とは、土地や建物などの不動産を所有していると支払わなくてはならない税金のこと。毎年支払う必要があるため、忘れていると想定外の出費となり危険です。
新築住宅の場合「固定資産税の特例」の制度が利用できれば新築後の数年間は固定資産税が軽減されますが、それでも税金を支払わなければならないのは紛れもない事実です。
住宅価格を安くするポイント
マイホームを建てる際は、「ここを意識すると建築費用が安くなる」というポイントがあります。代表的なコストダウンの方法をリストアップすると、次の通り。
・部屋数を増やしすぎない
・クローゼットは1ヶ所にまとめる方が安い
・水回り設備を近い場所にまとめると安い
・バルコニーを増やしすぎない
・住宅の形は四角い方が安い
・丸みのあるデザインは高い
ローコスト住宅の建築費用をできる限り安く抑えるための方法は、次の記事の「ローコスト住宅をなるべく安く抑えるポイント」の見出しで、詳しく解説しています。
限度額いっぱいまで住宅ローンを組むのは危険
ローコスト住宅を建てる際は、住宅ローン選びにおいても覚えておかなければ危険なポイントがあります。こちらでは、ローコスト住宅を建てる際の住宅ローン選びに関する情報を紹介します。
借入可能額と返済可能額は異なる
住宅ローンの審査をすると、この金額まで借り入れ可能という”借入可能額”が提示されます。「銀行が提示しているんだから、自分の給料でこの金額までは返せるんだろうな」と安易に考えるのは危険!絶対に限度額いっぱいまで住宅ローンを組んではいけません。
その理由は、借入可能額と返済可能額は異なっているからです。住宅ローンを提供する金融機関は、言葉は悪いですが「消費者第一」で動いてはくれません。金融機関にとっては、なるべく多くのお金を借りてもらった方が儲かるんですね。給与水準的に無理のある住宅ローンだったとしても、ある程度までは借りられる仕組みになっているのです。
これこそが、限度額いっぱいまで住宅ローンを組むのが危険な理由。借入可能額を鵜呑みにせず、「いくらまでなら無理なく返済できるか」を自分自身で判断する必要があります。
安易に変動金利を選ぶのは危険
住宅ローンを選ぶ際に、固定金利か変動金利のどちらを選ぶか考えなければなりません。両者の金利を比較すると、一般的には変動金利の方が金利は低いです。住宅ローンの金利は、たった0.1%違うだけで支払い総額が数十万円から数百万円違ってきます。そのため、ちょっとでも金利が低い変動金利を選びたくなってしまいますよね。
しかし、無計画に変動金利を選ぶのは危険です。万が一金利が上昇した時に繰り上げ返済できるだけの資金的な余裕がないと、将来の生活が苦しくなってしまう危険があります。固定金利と変動金利のどちらを選ぶかは、十分に検討してから決めるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、ローコスト住宅が危険ではない理由や、手抜き工事への対策などに関する情報をまとめました。ローコスト住宅メーカーは様々な企業努力により安い値段を実現していて、危険な欠陥住宅だから安いわけではないことが理解できましたね。
しかし、家づくりをする上で手抜き工事の危険性はいつもつきまとっています。ホームインスペクションと呼ばれる第三者機関の監査を利用することで、その危険性を回避することが可能です。
また、ローコスト住宅を契約して具体的な間取りや設備を決める際にも、覚えておかないと危険なポイントがありました。総じて言えるのは「無理のある資金計画を立ててしまうと、将来の生活が苦しくなるので危険だ」ということ。必ず、余裕を持って返済できる住宅ローン計画を立てることが大切です。
この記事で得た知識を、ご自身のマイホームづくりにぜひ生かしてみてください。そうして理想のマイホームを余裕のある計画で手に入れ、幸せな人生を送ってくださいね。
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