不動産を売却したい時に、知識のない状態で不動産会社にいきなり行くと、相場よりもかなり不利な売却価格で取引することになってしまうかもしれません。ほとんどの人にとって不動産を売るのは人生の一大事。信頼のできる不動産屋探しが大変な時代もかつてはありました。
ところが、現在ではイエウールなどの不動産一括査定サイトを使って、不動産の無料査定が自宅にいながらできます。でも
などと思ってしまいますよね。そんな疑問は、イエウールの無料査定の仕組みを知れば解消するでしょう。
イエウールは、不動産を無料で一括査定してくれます。でも、
「なぜ無料でそこまでしてくれるの?」
「知らない間に費用が上乗せされていない?」
「ただより高いものはない」とも言うので、そのように不安がるのも無理がありません。でも、無料査定の仕組みさえ知れば、その不安は払拭されます。
イエウールなど、一括査定サイトが無料査定を行う仕組みは、「提携する不動産会社から紹介料を、報酬として受け取る」ことです。
不動産会社側からすると、高い広告宣伝費を支払ってチラシやCMなどを作成したり、閲覧してもらえるかわからないホームページやSNSで不動産を紹介したりするよりも、イエウールのような不動産一括査定サイトの無料査定を利用する人を探す方が、不動産売買成立の確率が高くなります。
つまり、不動産会社は紹介料をイエウールなどに支払ってでも、より多くの仲介手数料を受け取るチャンスを得られるというメリットがあるのです。
不動産売却には、様々な費用が必要です。その一つが「仲介手数料」です。仲介手数料は不動産会社に対し支払うお金です。大きな金額になりがちですが、不動産会社を利用せずに土地や家屋を直接売却するのは現実的ではないため、必要経費です。
仲介手数料は不動産業者にとってはほぼ唯一の収入源であるため、不動産業者は法律で定められた上限金額を求めてきます。
参考)仲介手数料の上限金額
不動産の売買価格 | 仲介手数料(上限) |
---|---|
200万円以下 | 5%+消費税 |
200万円~400万円以下 | 4%+2万円+消費税 |
400万円超 | 3%+6万円+消費税 |
しかし、不動産一括査定サイトの登場以降、仲介手数料の上限まで支払うことはおかしいのでは、という考えも登場してきました。広告コストが下がっているためです。
仲介手数料は、法律で上限が定められていますが、下限はありません。中には、仲介手数料が半額または大幅割引というケースもあります。これは、イエウールを利用することで広告費を下がったため、仲介手数料を下げても元が取れるからです。
交渉次第では、仲介手数料は下げることも可能です。その際に、イエウールの一括査定を利用して複数の業者からの査定金額を受け、仲介手数料の相場を自分で計算するのがオススメの方法です。
不動産鑑定士は、不動産の専門的な知識を有する国家資格です。不動産の鑑定評価だけでなく、コンサルティングなど幅広い業務を行います。しかし、鑑定評価には高額な費用が必要です。金額は自由に設定できますが、数十万円かかると考えましょう。
もし不動産鑑定士による有料査定を利用するなら、
などの場合に限るべきでしょう。それ以外の場合は、イエウールの不動産無料査定を利用すれば十分です。
インターネットには、イエウールの悪い噂があるのも事実です。個人情報が横流しされるのではないか、それを元に迷惑電話がかかってくるなどです。それらは本当でしょうか?検証してみましょう。
「イエウールの不動産査定は無料だから怪しいのでは?」という噂があります。これは、上記のとおりイエウールの無料査定の仕組みを知っていれば、はっきり違うことが分かるでしょう。
イエウールの運営会社、株式会社Speeeは、もちろんボランティアで不動産査定をしているわけではありません。例えば、不動産情報が掲載されてある無料情報誌(フリーペーパー)がありますよね。これも、仕組みを考えればイエウールと似ていますが、無料情報誌などを詐欺とは言いませんよね。
個人情報に関する取扱いは、非常に厳しくなっています。個人情報を守る「個人情報保護法」は度々見直され、最近では2017年に改正されました。違反した企業には最大6か月の懲役刑や30万円の罰金刑、さらに個人情報の流出による被害者に対する損害賠償責任が発生します。
ベネッセやYahoo!、アドビなど大手企業でも個人情報の流出しています。それらは管理ミスによるもののようですが、意図的に個人情報を渡した場合、さらに厳しい処分が待っています。
個人情報保護法では、顧客の個人情報を、本人の同意なしに第三者に提供することは原則として禁じられています。イエウールが罰則のリスクを負ってまで個人情報を第三者に渡すとは考えられません。そんなことをしなくても、十分業績を上げているからです。
住所や電話番号などの個人情報が第三者に漏れる心配はほぼないですが、イエウールに登録した個人情報が適正な方法で不動産業者に伝わります。
不動産業者にとって、顧客の電話番号や物件情報は、とても重要な情報です。あなたの物件が魅力的であればあるほど、電話がかかってくる可能性が高いと言えるでしょう。
逆に考えれば、不動産業者から電話がたくさんかかってくるというのは、あなたの不動産がそれほど魅力的ということです。自信を持って高値で売れるまで比較・検討しましょう。
もし、不動産業者から電話がかかってくるのが迷惑であれば、それを未然に防ぐ方法があります。
・「机上査定」で査定依頼する
・コメント欄に「連絡はメールのみ」と記載する
これだけです。
イエウールでは、2通りの不動産一括査定が利用できます。訪問査定と机上査定です。
訪問査定(実査定) | 机上査定(簡易査定) | |
---|---|---|
査定方法 | 担当者が不動産物件を訪問し、査定額を算出する | 物件の情報をPC等に入力し、査定額を算出する |
メリット |
・建物の状況などが細かく正確に査定される ・不動産鑑定プロの視線で査定される |
・一括査定が可能(6社まで) ・買取相場を把握できる ・無料で気軽に利用できる ・24時間いつでも利用可能 ・オンラインで完結する |
デメリット |
・担当者と日程を合わせる必要がある ・売り込み営業がある |
・現地を見ないため物件特有の情報が伝わらない ・査定方法が簡易 |
イエウールの机上査定は、とても便利です。インターネットが発達していなかった時代では、自分で不動産屋に足を運ぶか、電話などで連絡をとるなどの方法が必要でした。
ところが今では、イエウールの机上査定を使えば自宅にいながら短時間で不動産の買取価格が把握できるのです。
イエウールで不動産の一括査定サービスを利用すると、不動産を売る会社が複数でてきます。不動産会社から査定価格の提示を受けた後、あなたの不動産を売る会社を1社に絞る必要があります。
どのような基準で、あなたの大事な家や土地を売るか、自分で比較し、チェックした上で不動産会社と契約する必要があります。
不動産会社には、必ず宅地建物取扱業の免許番号があります。この免許番号は、宅地建物取引業者名簿や免許事項が記載・登録されています。
この中でチェックしていただきたいのは、()内の数字です。()内には免許の更新回数が書かれています。免許は5年に1度(1996年以前は3年に1度)更新されると定められているため、()内の回数が多ければ多いほど長く営業を続けている不動産業者となります。
また、免許番号には「国土交通大臣免許」と「都道府県知事免許」の2種類があります。複数の都道府県にまたがって店舗展開する不動産会社は「国土交通大臣免許」となるので、大手かどうかを判断する参考になります。
ただし、「都道府県知事免許」から「国土交通大臣免許」に切り替わるなどしたときには歴史のある不動産会社であっても免許番号が(1)に戻ってしまうため、()内の数字のみで判断するのは危険です。
不動産業者の行政処分歴は、「国土交通省ネガティブ情報等検索システム」で簡単に検索できます。
行政処分は、処分実施時期から5年間公開されるため、5年前まで遡ってその不動産業者が過去にどのような行政処分を受けたかが分かります。
ただ、免許取り消しなどで廃業した後に、名義を変更して再登録しているさらに悪質な不動産業者がいることも考えられます。そのため、免許番号と行政処分歴とを両方チェックすることが大事です。
不動産一括査定が無料で受けられるサイトは、イエウールだけではありません。大手サイトだけでも、
などがあります。
上記の無料査定サイトはいずれも優秀ですが、その中でもイエウールは頭一つ抜き出ています。利用者数の実績が1,000万人以上であることには、秘密があるのです。
イエウールは2014年のサービス開始以来、提携する不動産会社の数は創業以来増え続け、1,800社以上になっています。この提携数の多さは、郊外の不動産一括査定に有利です。
なぜなら、豊富な提携不動産会社数があることにより、郊外であっても多くの不動産会社を深くすることが可能だからです。
もちろん、郊外だけでなく都会に住所を持つかたにとっても、提携不動産会社数の多さは大きな強みになります。より高い査定金額、または優秀な不動産会社の担当者を発見できるからです。
イエウールの利用は、不動産取引を考えるほとんどのかたにおすすめのサイトですが、万能ではありません。じっくり比較したいのであれば、不動産を無料査定してくれる他社サイトと併用すると良いでしょう。
一括査定サイト併用のメリット
すまいValueは不動産業者大手6社に依頼できるのが強みの不動産一括査定サイトです。その6社とは、
です。
提携会社を大手に限っているため、悪徳業者に引っかかるのを避けたい方に適しています。
おうちクラベルは、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・大阪府・兵庫県で無料査定サービスをしています。地域限定ですが、片手仲介のみによる不動産仲介を行うソニー不動産をはじめ、優良な中堅業者が揃っています。
HOME4Uは、国内初の不動産一括査定サイトです。サービス開始から18年の実績があり、NTTグループでもあることから、歴史に裏打ちされた安心感があります。
そこで、おすすめのイエウールと他社との併用方法を、いくつか例に挙げます。参考にして下さい。
不動産査定にはいくつか注意点があります。
まず、査定金額イコール売却額ではないということです。査定金額より大幅に値段が下がる可能性も考慮しましょう。そのため、無料査定できるからと不動産一括査定サイトを何度も使い、1円でも高い査定金額の業者を探そうと必死になるのは危険です。
机上査定の時にはわざと査定金額を高く設定し、訪問査定やその後の交渉であなたの大事な不動産を安く買いたたく業者も存在するからです。
また、たくさんの不動産一括査定を利用すると、それに比例してあなたにかかってくる電話の数も増えることを意味します。
イエウールでは、机上査定でメモ欄に「連絡はメールのみ」と希望すれば営業マンからの電話の多くを減らすことができますが、無料だからと査定ばかりすると、面倒な対応を多く迫られるリスクもはらんでいます。
イエウールでは、上記のようなメリットを生かし、より利用者がお得に不動産売却できるように、高額査定の実現や利用しやすさ、安全性の向上などを目指しています。
イエウールでは、利用者が使いやすいようにLINEのチャット風の査定申込み画面を採用ています。まるで担当者とチャットしているかのように、無料査定が進行します。
不動産査定金額は、不動産会社によりまちまちです。数百万円もの価格差が生じることもあります。イエウールの無料査定は、提携不動産会社の多さから特に多サイトよりも価格差が大きくなることがあります。
実際に、一戸建ての場合でも数百万円~一千万円以上もの査定金額の差が発生した事例もあります。
イエウールは、ベンチャー企業の株式会社Speeeが運営する不動産一括査定サイトです。Speeeはイエウールの他にも、外装リフォームの紹介サイト「ヌリカエ」の運営も手がけています。
イエウールが公式サイトで掲げている自らのメリットは、
の4つです。
これらが本当かどうか、イエウールの評判を検証してみました。
無料査定が利用できる、これは揺るがしようのないイエウールのメリットです。無料査定を行っている不動産一括査定サイトはイエウールだけではありませんが、複数のサイトを使い回すのは時間の無駄になってしまいます。
しかし、イエウールの無料査定は都会の不動産から田舎の不動産まで、様々な場所や条件の査定ができます。それだけでなく、対応する物件の種類も豊富です。一戸建て・マンション・土地・投資用物件・ビル・店舗・工場・倉庫・農地まで幅広いです。
特に、農地を売却する場合には農地法により都道府県知事等の許可が必要で、売却が難しい物件です。田舎にも幅広く対応しているイエウールは、農地の売却活動をする際に利用するにはかなり適していると言えます。
イエウールは、2019年1月時点で提携不動産会社数が国内最多の1,800社以上です。ただ、イエウールの評判が良いのは、ただ単に提携する不動産会社の数が多いだけではありません。その質も評判が良い理由です。
提携不動産数が多いと言うことは、強引な勧誘の電話や強迫まがいの態度をする悪徳業者が紛れ込む可能性も避けられません。実際にネットの口コミでも「イエウールに査定を依頼したら、複数の業者からしつこい電話勧誘が来て困った」という意見もあります。
しかし、イエウールでは顧客からのクレームが多い不動産会社とは提携を解除しています。そのため、優良な不動産会社が残る仕組みになっています。
どうしてもそれが嫌なら、三井・住友・野村など大手不動産会社6社のみで無料査定できる「すまいValue」の利用が良いかもしれません。
ただ、イエウールは地方在住者に圧倒的な高評価を得ています。特に、田舎に住むかたほどイエウールのありがたみがわかるようです。
なぜなら、過疎化が進む田舎では取引量が低下し、多くの不動産屋が廃業し、選択肢が少なくなっているからです。その点イエウールなら、都会の大手不動産会社と地域密着型の不動産会社との比較が可能となります。
他に良い不動産一括査定サイトがある中で、後発組のイエウールに利用者数が高まっている理由は、やはり信頼できる大手不動産会社を多数そろえ、紹介してくれることにつきます。
いくら無料査定してくれるからといって、満足できる不動産売却ができなければ本末転倒です。全国的に土地の価格は下落していますが、相続等の関係で早めに手放したいかたもいます。
そんなニーズに応えるために、特に人口の少ない地方の不動産会社と積極的に提携をすすめ信頼感を勝ち取るだけでなく、大手不動産会社と地域密着型の不動産会社との査定結果を比較できるなどの評判があります。
不動産無料査定をしてくれる不動産一括査定サイトはいくつかありますが、イエウールは利用者数、提携不動産会社数でトップを誇っています。
イエウールは不動産無料サイトの中では後発組ですが、大手不動産会社はもちろん、地域密着型の不動産屋まで幅広く網羅しているので、より多くの会社から比較できます。
イエウールは無料査定で不動産の価格がわかるだけでなく、LINEのチャット感覚で利用できるなど、若者にも利用しやすくなっていて、今後も評判は高まり続けそうです。
不動産を高く、しかも早く売りたいなら、不動産会社に仲介を依頼する必要があります。しかし、不動産会社なら、どこに頼んでもいいわけではありません。
あなたが売却しようとしている不動産を得意とする不動産会社に依頼することが重要です。
そのような不動産会社は、不動産一括査定サイトを使えば効率的に探すことができます。
不動産の一括査定サイトは、自分の不動産情報と個人情報を一度入力するだけで、複数の不動産会社に完全無料で査定を依頼することができます。
一括査定サイトを使えば、自分が売ろうとしている不動産売却に強い会社を効率よく探すことができます。
納得のいく査定根拠を示してくれる不動産会社なら、不動産売却が得意な業者であると言ってもいいでしょう。
また、具体的な売却時期が決まっていなくても査定だけでもOKです。査定結果を見て、売却するか?しないか?を検討しても問題ありません。
一括査定サイトは、30サイト以上もあります。まともに稼働していないのを除いたとしても、どれを使えばいいか迷ってしまいますよね。
そこで、不動産いろは編集部では、運営歴や利用者の評判などを加味して、信頼できる10サイトを厳選してお勧めしています。
サイト名 | メリット | デメリット | 対応地域 | サービス 開始年 |
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・日本初の不動産一括査定サイト ・大手NTTデータグループの運営だから安心 ・売却ノウハウ本を無料ダウンロードできる |
・提携社数は多くない | 全国 | 2001年 |
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・超大手だけに査定依頼できる | ・中小の不動産会社との提携はない ・大都市に偏っている |
全国(大都市) | 2016年 |
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・東証プライム上場企業が運営する ・売主の味方としてのエージェント制 |
・大都市に偏っている | 全国(大都市) | 2015年 |
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・提携社数が多い ・不動産会社ごとの専用ページがあり、特徴やアクセス、スタッフ紹介まで詳しく見ることができる。 ・農地査定ができる |
・運営歴が浅い | 全国 | 2014年 |
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・提携社数が多い ・売却相談をメールor対面で可能 ・不動産会社に代わりに断る「お断り代行サービス」がある ・査定後フォローをしてもらえる ・農地査定ができる |
・運営会社が非上場 | 全国 | 2007年 |
不動産一括査定サイトの賢い使い方として、お住まいの地域に合わせて組み合わせて利用するのが一番です。
1つだけ不動産一括査定サイトを利用しても、地域によってベストな不動産会社が見つかるとは限りません。
複数の不動産一括査定サイトを組み合わせて利用することで、ご自身の不動産売却にぴったりの不動産会社が必ず見つかります。
当サイトでは、以下の組み合わせがベストな選択だと考えてますので、ぜひ複数の不動産一括査定サイトをご利用ください。
3大都市圏・札幌市・福岡市 | それ以外の地域 |
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ポイント | ポイント |
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