ローコスト住宅の間取りの特徴は?間取り図の実例を活かして家族が暮らしやすい家づくり!

ローコスト住宅は家づくりの予算に限りがある人にとって魅力的です。

でもローコストだからこそ、いろいろな不安を感じることも多いですよね。

最近の家づくりは住む人の生活スタイルに合わせた間取りにすることが普通になってきています。

でもローコスト住宅の間取りはどうなのでしょうか?

ローコスト住宅だからって、住みにくい間取りにしかならないなんてことはないのでしょうか?

そこでこの記事では、

・ローコスト住宅の間取りってどんな感じ?暮らしにくくない?

・実際の間取り図が見てみたい

・ローコスト住宅の間取りの失敗例やアドバイスがほしい

・これから建てる家の間取りがこれで良いか少し心配

そんなギモンや不安に答えられるように、ローコスト住宅の間取りについてまとめました。

目次

ローコスト住宅の間取りは?本体価格別に延床面積×間取り図を紹介!

ローコスト住宅の間取りを一挙公開します

まずはローコスト住宅の価格と面積と間取りについて知りたいですよね。

「予算に対して、どれぐらいの広さでどんな間取りの家が建てられるの?」と漠然と疑問に思っている人も多いのでは?

では、実例をもとにご紹介していきます。

すべて2階建ての新築の実例です。

(ここでは、本体価格をベースにまとめていますのでその点にご注意ください。)

本体価格1,000万円以下

コンパクトだけど、建物の形を正方形にして使える面積を確保している

◆本体価格 992万円

本体価格992万円の家
本体価格992万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:41.9万円
延床面積:23.7坪
間取り:3LDK
建築会社:バリューハウス

延床面積23.7坪とコンパクトな家です。

坪単価は41.9万円なのでローコスト住宅の平均的な価格といえます。

夫婦+子供2人の4人家族なので、3LDKの間取りで充分です。
コンパクトですがLDKが広々感じられ、子供たちの様子を見ながら家事ができます。

坪単価は格安というわけではありませんが、面積を抑えることで本体価格が1,000万円を切っているので、住んでからの生活に余裕がもてますね。

◆本体価格 1,000万円

本体価格1,000万円の家
本体価格1,000万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:31.3万円
延床面積:32坪
間取り:2LDK
建築会社:アーキ ホームライフ

正方形のシンプルな外観のローコスト住宅です。

正方形の間取りはオシャレな上にコストを抑えることができるというメリットもあります。

玄関の土間を広くとって靴の収納に活用し、ホールは最小限の広さになっています。

玄関からすぐに冷蔵庫につながっていて、キッチンが1階の中心に位置している回遊動線の設計です。とても暮らしやすそうな間取りですね。

2階の広いホールは壁全面を見せる収納にしてあって、趣味のスペースとして活用しているそうです。

シンプルな家は建築費をおさえることができますし、こだわりのインテリアがより一層映えてとてもオシャレで個性的な家になります。

本体価格1,200万円台

面積を小さくした分、まどりにこだわった家

◆本体価格 1,211万円

本体価格1,211万円の家
本体価格1,211万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:50.2万円
延床面積:24.1坪
間取り:2LDK
建築会社:よしこホーム

夫婦2人が暮らしやすいようにコンパクトにまとめられた家です。

坪単価は50.2万円と高めですが24.1坪のコンパクトな家にしたおかげで本体価格を1,200万円台に抑えられています。

割高と感じるかどうかは人それぞれにはなりますが、その分構造や内装にこだわれるのは良いことです。

1階はキッチンを中心に独立させて回遊できる間取りになっていて、吹き抜けを設けて開放感を持たせています。

2階は広々としたホールが多目的に使え、大きなウォークインクローゼットとつながる寝室がひとつあるだけでのシンプルな間取りです。

家族構成に応じて無駄をそぎ落とすと、使い方勝手の良い自由な間取りが実現できます。

◆本体価格 1,280万円

本体価格1,280万円の家
本体価格1,280万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:44.3万円
延床面積:28.9坪
間取り:3LDK
建築会社:コンフォート建築設計工房

延床面積28.9坪とコンパクトな本体価格1,280万円のローコスト住宅です。

1階に3部屋、2階が水回りとLDKの間取りになっています。

おそらく1階は住宅密集地で視線対策と日当たり確保が両立できなかったのでしょう。

2階LDKに吹き抜けとトップライトを採用しているので、たっぷりの日当たりと開放感があります。

バルコニーに洗濯物を干す場合は2階に水回りがあると動線が短く機能的です。

トイレが1階2階にあるので快適に暮らせそうです。

本体価格1,300万円台

ローコストだけど広さもそこそこある家づくりが出来る

◆本体価格 1,300万円

本体価格1,300万円の家
本体価格1,300万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:38.5万円
延床面積:33.8坪
間取り:3LDK+書斎
建築会社:カステルホーム

コンパクトな家の中では広い方の家になります。

それでも坪単価が38.5万円とローコストなので本体価格が1,300万円におさえることができています。

間取りは3LDKに書斎・広いウォークインクローゼット・土間収納・パントリー・広い洗面所・各部屋に収納もあり、大満足の暮らしやすいものになっています。

玄関からすぐパントリーにつながっているので買い物から帰ってそのまま収納でき、本当に家事がしやすく快適そうです。

夫婦2人が建てられた家ですが、個室が2部屋あるので家族が増えてもばっちり対応できますね。

◆本体価格 1,320万円

本体価格1,320万円の家
本体価格1,320万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:41.3万円
延床面積:32坪
間取り:4LDK
建築会社:エイダイハウジング

坪単価が41.3万円とローコストながら延床面積が32坪あり4LDKと盛りだくさんの希望を詰め込んだ間取りの家になっています。

2階リビングの間取りです。

1階には広いアウトドアスペースがあり、外からも中からも出入りできる土間空間です。

アウトドア用品などの大物の収納にも便利ですし、趣味のDIYなど土間でしか出来ないことが雨や寒い日でも室内で楽しめるのは贅沢ですね。

たっぷり容量のウォークインクローゼットや個室4部屋、オシャレなウッドバルコニーまであって本体価格1,320万円は嬉しいです。

◆本体価格 1,320万円

本体価格1,320万円の家
本体価格1,320万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:40.3万円
延床面積:32.8坪
間取り:4LDK
建築会社:エイダイハウジング

ZERO-CUBEというシンプルな正方形を基本とした規格住宅の家です。

とてもスタイリッシュでオシャレなのに本体価格1,320万円で建てられたのは規格住宅ならではの強みです。

標準仕様のままでも十分オシャレな家を建てられるのは特に若い人には魅力的です。

+BOXというオプションで1階に和室を追加してその上には2階バルコニーを付けています。

間取りは3LDKなので4人家族ならちょうどいいプランです。

正方形の家はキッチンを中心にもってくることが多いですが、そうすることで回遊でき、リビングの家族とのコミュニケーションがとりやすく、洗面所を近くに配置することも出来るので家事がはかどるというメリットばかりの嬉しい間取りです。

本体価格1,400万円台

敢えて部屋数を抑えて一つの空間を広く持つことも

◆本体価格 1,400万円

本体価格1,400万円の家
本体価格1,400万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:45.5万円
延床面積:30.8坪
間取り:2LDK
建築会社:ジャパンホーム

延床面積30.8坪を2LDKという余裕のある間取りにしたプランです。

ほぼ正方形に近い長方形の家です。

LDKや水回りは2階になっています。

1階には20畳近くありそうな広々とした洋室と子供部屋が1部屋あり、ゆったりした広さのトイレもあります。

子供が1人の場合はこのようにスペースを贅沢に使った大胆な間取りも実現できますね。

2階にはオープンバルコニーがあって、季節の良い時期には外でゆったりと過ごせます。

キッチンの横に収納がありそのままバルコニーに出られ、家事動線が考えられたプランです。

◆本体価格 1,430万円

本体価格1,430万円の家
本体価格1,430万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:49.5万円
延床面積:28.9坪
間取り:3LDK+小屋根裏収納
建築会社:ジャパンホーム

ゆとりのある3LDKの間取りが本体価格1,430万円で建てられました。

LDKを最大限広くとるために水回りを一箇所にまとめてあります。

3畳の和室コーナーは床の素材が切り替わっていることでちゃんと独立した空間に見えますし、「たった3畳」と思われるかもしれませんが、来客時や小さな子供のお昼寝など、とても使い勝手が良いスペースになりますよ。

2階の大きな洋室からドアなしで直接上がれる階段を上ると小屋根裏収納があり、趣味の本などを収納してあるのでとても使いやすそうです。

◆本体価格 1,468万円

本体価格1,468万円の家
本体価格1,468万円の家の間取り

引用:suumo

坪単価:48.0万円
延床面積:30.6坪
間取り:3LDK
建築会社:アーキ ホームライフ

本体価格1,468万円で3LDKの間取りのローコスト住宅です。

広いLDKにはリビング階段と吹き抜けがあり、明るくて開放感があります。

1階には半独立した和室・カウンターのある対面キッチン・大容量のシューズクローク・収納のある洗面所があり、2階にはトイレ・ウォークインクローゼット・個室が2部屋・吹き抜けを囲む広いL字のホールがあります。

希望をすべて詰めこんだ満足の間取りが1,500万円以下で叶っています。

◆本体価格 1,480万円

本体価格1,480万円の家
本体価格1,480万円の家の間取り

小屋裏

本体価格1,480万円の家の間取り(小屋裏)

引用:suumo

坪単価:47.1万円
延床面積:31.4坪
間取り:4LDK+小屋根裏収納
建築会社:ジャパンホーム

延床面積31.4坪というコンパクトな家に4LDK+小屋根裏収納までそなえた間取りです。

1階リビングに吹き抜けを採用しているため2階の面積が減るのに、こんなにたくさんの部屋数を確保できるのは工夫がこらされたプランだからです。

コンパクトな家を快適にする秘訣は“収納”にあります。

この実例でも間取り図には載っていない壁面収納などもあり、物があふれないスッキリした暮らしが実現されています。

以上、ローコスト住宅の間取り実例を本体価格別にご紹介しました。

ローコストでも、テレビで紹介されていそうな素敵な間取りの家ばかりでしたね。

ここで紹介した間取りはすべて大手ではない建築会社が手掛けたものでした。

全体的な特徴はキューブ型(正方形)をベースにしたシンプルな家が多いということでしょうか。

次にご紹介する大手ローコストハウスメーカーの家の形は対照的にデコボコしていますので、やはり中小の建築会社の方がコストダウンの方法としてシンプルな家を心がけているのかなという印象です。

実例紹介!ローコストハウスメーカーの間取り図プランをみてみよう

ローコストメーカー大手5社の間取りと価格を徹底調査しました

ローコスト住宅の間取りのことを知りたい人は、ローコスト住宅の大手ハウスメーカーの間取りも気になりますよね。

次にここではハウスメーカーの間取りの実例をご紹介します。

タマホーム

タマホームの実例
タマホームの間取り実例

引用:suumo

本体価格:1,500~1,999万円
坪単価:46~61.2万円
延床面積:32.6坪
間取り:3LDK

有名なローコストハウスメーカー、タマホームの間取り実例です。

キッチンの近くに水回りがまとめてあり、横にはパソコンコーナーがあります。

デスクスペースはパソコン以外にも家計簿や郵便物の整理など、お料理をしながら合間に雑用ができてとても便利です。

洗面室と脱衣室が分けてあるのも使い勝手が良さそうです。

たっぷりの収納がある3LDKのこのプランは家族みんなが快適に暮らせる間取りになっています。

アイフルホーム

アイフルホームの実例
アイフルホームの間取り実例

小屋裏

アイフルホームの間取り実例(小屋裏)

引用:suumo

本体価格:1,500~1,999万
坪単価:42.3~56.3万円
延床面積:35.5坪
間取り:3LDK

リクシルと同じグループのフランチャイズチェーンであるアイフルホームの間取り実例です。

延床面積35.5坪の3LDKの間取りです。

玄関にはコートや靴を収納できるスペースがあり、そこから洗面所へとつながっているので帰宅したらすぐに手を洗えて便利です。

洗面所に2つの出入り口があるのは使い勝手が良く今人気ですね。

キッチンの横にストック収納スペースがあり、これもとても便利です。

2階には居室が3部屋とたっぷりの収納・パソコンコーナーがあり、さらに3階には小屋根裏収納があるので物が増えても安心です。

クレバリーホーム

クレバリーホームの実例
クレバリーホームの間取り実例

引用:suumo

本体価格:1,500~1,999万円
坪単価:38.9~51.8万円
延床面積:38.6坪
間取り:4LDK

外壁タイルが標準仕様なのが特徴のクレバリーホームの間取り実例です。

「家事ラク」と「子育て」をテーマに考えられた家事動線と収納計画がバッチリの間取りになっています。

サニタリー→キッチン→サンルームが1直線に並んでいるので家事がスムーズで、共働きで忙しい人には嬉しい間取りです。

玄関にはシューズクロークがあるので子供用品や靴の収納ができて、玄関がスッキリします。

2階には広い納戸とウォークインクローゼットがあるので、収納量も十分です。

書斎もあってこれだけの居室と収納が作れるのは延床面積38.6坪という広さのおかげもありますが、プランにとことん工夫がこらされているからこそです。

センチュリーホーム

センチュリーホームの実例
センチュリーホームの間取り実例

引用:suumo

本体価格:~1,499万円 坪単価:~41.0万円 延床面積:36.6坪 間取り:3LDK+ペットルーム

ローコストながら高品質でこだわりの家を建てられるセンチュリーホームの間取り実例です。

「たくさんのペットを飼っているためペット専用の部屋を作りたい」という希望を叶えた間取りになっています。

1階には中心にアイランドキッチンを採用し、うしろにはたっぷりの収納があって外からも出入りができるのでいろんな使い方が出来そうです。

ペット室は玄関からまっすぐのところにあるのでお散歩のための出入りがスムーズです。

広々とした洗面所と浴室は2階に作った個性的なプランです。

キッチンからの家事動線は長いですが、洗濯物を2階バルコニーに干す場合は重い洗濯物を上げ下ろしせずに済むので便利です。

レオハウス(現ヤマダホームズ)

レオハウスの実例
レオハウスの間取り実例

引用:suumo

本体価格:1,500~1,999万円
坪単価:49.8~66.3万円
延床面積:30.1坪
間取り:4LDK

自由設計が基本のローコストハウスメーカー、レオハウスの間取り実例です。

延床面積30.1坪というコンパクトさの中で4LDKという間取りを実現しています。

1階はキッチンを中心とした家事動線で設計されていて、洗面所や階段にアクセスしやすくスムーズに家事ができます。

2階バルコニーに面した洋室には室内干しスペースがあるのでお天気の悪い日や帰宅が遅い日でも安心して出かけられます。

玄関土間収納やウォークインクローゼットなど、収納もしっかり考えられています。

特に便利なのがキッチンの横のパントリーです。

このように小さい面積のパントリーでも、横長にすれば壁一面に収納できるので無駄なく活用できます。

キッチンのそばに大容量のパントリーがあると、ホットプレートなどの大物の調理家電の出し入れがしやすいので、しまいっぱなしになることなく使えて嬉しいですね。

レオハウスはローコスト住宅のハウスメーカーの一つでした。
2021年2月ヤマダホームズと合併し、現在はレオハウス事業本部として引き続き、完全自由設計の注文住宅を展開しています。
看板商品であるYAMADA スマートハウスも、レオハウス事業部が手がけています。
参考:ヤマダホームズ

以上、ハウスメーカーの間取り実例をご紹介しました。

先ほど紹介した本体価格別の間取り実例を思い出してみると、ハウスメーカーのローコスト住宅は特に“シンプルな家“という印象が少ないように思います。

外観を比べると一目瞭然にちがいますね。
ハウスメーカーの方は正方形にこだわりはなく、デコボコしていて総2階ではない家が多いです。

無駄をなくしたシンプルな家にしつつ内装や間取りにこだわりたい人には、ハウスメーカーよりも地域密着の建築会社や工務店など小規模な会社も候補に入れてみると良いかもしれません。

ZERO -CUBEなどのデザイン重視のローコスト規格住宅ブランドも、低価格でオシャレな家を建てたい人にはおすすめです。

間取りの工夫でさらにローコストに!コストダウンのアイデア集

間取りを工夫すれば家はもっと安くなる

ローコスト住宅は、さまざまなコストダウンの方法で安く家を建てますが、間取りを工夫することでさらにコストダウンすることが可能な場合があります。

間取りでコストダウンするアイデアをまとめました。

総2階にする

総2階は安くて広くて丈夫

家は総2階にすることでコストを下げることができます。
総2階とは、1階と2階の形がそろっている形のことです。

総2階の家は、構造体(基礎や柱など)や屋根材のコストを最小限におさえて建てることができます。

同じ面積の家なら1階と2階の面積が違う家よりも、総2階の間取りがおすすめです。

構造的にも総2階の家は一般的に強いと言われています。

正方形にする

キューブ型の家にすると安く建てられる

家の形は正方形が一番コストを安く建てられます。

建築費の中には外壁の工事費が含まれるので、外壁の面積を減らすことでコストダウンになります。

同じ面積でも正方形と長方形では外壁の面積がちがってきます。

たとえば
4m×4mの正方形と
2m×8mの長方形で比べてみましょう。

どちらも面積は16㎡で同じですが、外周の長さは

正方形の方は4×4=16m
長方形 2×2+8×2=20m

となり、長方形の方が長くなります。

正方形にすることで外壁の面積を最小にすることができるので、外壁の工事費を下げることができます。

また、表面積が狭い方が熱を受ける面積が小さいので断熱性能の面で優れているので、光熱費も安くなります。

間取りからスタートすると家がデコボコした形になってしまうのが普通ですが、先に正方形という枠を決めてから、その中で間取りをパズルのようにはめこんで考えてみていかがでしょうか?

間仕切りをなくす・減らす

間仕切りをなくすと、安くなるし、広いし、高級感も出る!

間仕切りつまり壁が増えるほど建築費が上がります。

間仕切り壁を作ると下地材が必要で、両面にクロスなどの仕上げ作業が必要になるのでコストが上がるのです。

壁を作って個室を増やすごとにドアなどの建具が必要になり、材料費も上がってしまいます。

間仕切りを減らしたりなくすことでコストダウンがはかれます。

間仕切りのかわりに家具を置く

間仕切りの代わりに家具を置いてコストダウン 一つの部屋に戻したいときも簡単

コストダウンのために間仕切りをなくすと、プライベートの確保がむずかしくなることもあります。

それを解消する工夫として、間仕切りのかわりに家具を置いて間仕切りのかわりにすることができます。

たとえばオープンなリビングの一角にスタディーコーナーがほしい場合、本棚を間仕切りとして置くのです。

おすすめなのは背板のないマス状の木枠のような本棚です。

厚みが少ないものにすれば圧迫感が少なく、本をぎっしり入れてしまえば間仕切りとしての役目を果たしてくれますし、両面から本を出し入れすることができるのでとっても便利です。

ほかにもパーテーションや見せる収納棚など、家具を上手に活用することで便利でオシャレな間仕切りを作ることができて、快適な空間になりますよ。

1階と2階の壁をそろえる

構造をそろえてコストダウン

総2階にすることがコストダウンになるとお伝えしましたが、さらに間取りを1階と2階でそろえることでコストダウンになります。

「間取りをそろえる」というのは、そっくりそのまま同じ間取りにするわけではなく、1階と2階の壁や柱をそろえるのです。

1階には広いLDKを作ることが多いと思いますが、木造なので必ず家の中心近くに柱や耐力壁を作ることになります。

2階には寝室をいくつか作ることが多いと思いますので、1階の柱や壁と2階の寝室の壁をそろえるのです。

そうすることで、1階と2階の構造体がバラバラの間取りと比べてコストダウンすることができます。

水回りをかためる

水廻りをまとめることでコストダウン

水回りをかためる、というのはコストダウンする方法として基本です。

キッチン・洗面所・トイレ・お風呂といった水回りを離れた間取りにすると、配管の長さが増えてコストが上がります。

水回りをかためることは、施工費や配管代のコストダウンになるだけではなく、ガス代の節約・点検や修理がしやすい・メンテナンス費用の節約などトータルでみてもコストダウンになりますし、何より家事がしやすくとても暮らしやすいのでおすすめです。

2階にトイレなどの水回りを作る際は、1階と上下で場所をそろえることで最小限のコストで施工できます。

廊下を減らす

廊下をなくしてコストダウン

廊下の面積が広いということは、その分壁(間仕切り)を作るコストがかかるため、建築費のアップになってしまいます。

廊下の面積を最小限におさえることでコストダウンになります。

廊下には階段を配置することが多いですが、階段のために廊下の面積が増えてしまう場合はリビング階段にするという方法があります。

収納をウォークインクローゼットにまとめる

収納は広いウォークインクローゼットに集約してコストダウン

各部屋にそれぞれ収納を作ると、折れ戸などの建具代や施工費などのコストがかかります。

思い切って各部屋の収納はなしにして広いウォークインクローゼットを一つ作る方がコストダウンになります。

一般的なクローゼットだと中のハンガーパイプや棚の配置は決まってきますが、広いウォークインクローゼットを作っておけば中の使い方は自由に決められます。

衣服だけでなく季節家電などの大物も収納できて便利です。
広いので中で着替えることだってできますよ。

壁の中に下地材を入れてもらっておけばあとからDIYで好きな高さや数の棚を付けることも可能です。
コストダウンになって、使い勝手も良くなるのでおすすめです。

窓の面積を減らす

窓の数を減らしてコストダウン

窓は大きいほどコストが高いので、窓の面積を減らすことでコストダウンになります。

窓の面積を減らすには、「窓の数を減らす」「窓のサイズを小さくする」という2つの方法があります。

コストを少しでもおさえたい場合は、窓の位置やサイズを見直してみるのもおすすめです。

窓は大きくなくても、高さを工夫するだけでも明るい空間を作れる場合もあります。

バルコニーは必要最低限の広さで

バルコニーを必要最小限にしてコストダウン

バルコニーを広くすると家の外壁の面より出てしまい補強が必要になります。

その分コストが上がるのでバルコニーは必要最低限の広さにしてなるべく外壁の面と合わせたサイズにおさめるようにしましょう。

基本的にバルコニーは通常の部屋よりも安く施工できるのですが、防水のメンテナンスが10年おきぐらいで必要になってくるので、長い目で見るとあまり広くない方がコストはかかりません。

収納に扉をつけない

扉のない収納にしてコストダウン

収納に扉をつけるのは当たり前という感覚がありますが、付けなくても特に問題はありません。

扉を付けなければ材料費と施工費のコストダウンになります。

逆に扉を付けないことで、使い勝手がよくなる場合もあります。

たとえばパントリーや家事室などはキッチンから頻繁に出入りするので扉がない方が便利です。

2階の独立したウォークインクローゼットも、冷暖房の必要がない部屋なので扉は特に要りませんよね。

中が見えない間取りになっているのなら、扉なしにしても問題はなく、むしろ便利になることもあるのでぜひ取り入れてみてください。

リビング階段にする

リビング内階段にしてコストダウン

リビング階段にすると廊下に必要な面積を減らすことができるのでコストダウンになります。

リビング階段は、子供が必ずリビングを通って2階に行くのでそれがメリットと感じて選ぶ人が多いです。

リビング階段にはデメリットもあるので、コストのことと天秤にかけて検討してみてくださいね。

冷暖房効率を下げない工夫として、スケルトン階段はやめて壁のある階段にし、カーテンなどを付けることで空気の移動をカットすることができます。

玄関ホールを狭くしてリビングを広くする

玄関ホールは最小限にしてコストダウン

リビングを広くするために家の面積が大きくなってしまうのなら、玄関ホールの面積に注目してみてください。

もし玄関ホールに面積を使っている場合は、最低限の広さにおさえてその分をリビングに使うようにしましょう。

限られた面積の中で快適な間取りにするためには、よく使う居住空間に多くの面積を使うことが大切です。

書斎などは個室にせずにコーナーにする

リビングの一角を書斎にしてコストダウン

部屋をひとつ作るごとに間仕切り壁や建具などのコストがかかってしまうことをさきほどお伝えしました。

書斎や和室がほしい場合、個室として作るという固定概念がありますが、リビングとつなげた“コーナー”にすることでコストダウンになります。

たとえば書斎コーナーなら、リビングの端に作れば家族とコミュニケーションがとりやすくておすすめです。

和室コーナーは人気があり今はスタンダードになっています。
壁がなくても床の材質がちがうだけで「別の部屋」という感覚があるので、ちがう使い方ができて便利です。

日当たり確保は窓で工夫を

日当たりについては窓の位置を工夫して

住宅密集地に家を建てる場合、日当たりの確保が難しいことがありますよね。

特に1階のリビングの日当たり確保には工夫が必要になることが多く、家の中で一番日当たりがほしいのもリビングです。

1階の日当たり確保によく採用されるのが吹き抜けですが、吹き抜けは失敗例がよく聞かれる間取りでもあるので、慎重に検討する必要があります。

そんな時は窓の形と位置で工夫してみてください。

視線問題から大きな窓をつけられない壁でも、ハイサイドライトとローサイドライトを採用すれば解決できるかもしれません。

ハイサイドライトとは、高窓のことで天井ギリギリのところに設置する横長の窓のことです。

ハイサイドライトなら横長の窓なので、周囲からの視線を気にせずに部屋全体に日当たりと風通しを確保できます。
デザイン性も良く開放感のある明るいリビングになりますよ。

ローサイドライトは床近くに設置する横長の窓のことで、和室に採用されることが多いです。

ローサイドライトもとてもオシャレですし、視線問題もなく採光ができておすすめです。

以上が間取りでコストダウンする方法のアイデアです。

採用できそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。

ローコスト住宅の間取りで失敗!暮らしてみてわかった失敗例

ローコストならではの失敗例を公開します

ローコスト住宅の間取りを工夫してコストダウンをする方法をお伝えしましたが、残念ながらローコスト住宅の間取りならではの失敗例もあります。

コストダウンのことだけを考えていると実際に暮らしてみて「不便!」「後悔!」なんてことになってしまいますので、住み心地を最優先にして考えることが大切です。

間取りは家の完成後に変えることができない場合もありますので、失敗例から学んで後悔しない間取りにしてくださいね。

そもそも間取りの変更ができなかった

規格住宅は間取りの変更ができない場合が多い

これはローコスト住宅にありがちな失敗です。

契約前に

・規格住宅か?

・規格住宅であっても、少しの変更は効くか?その部分にどのような変更が可能か?

・自由設計の注文住宅か?

ということを確認してから検討してください。

間取りや仕様の変更について細かくしっかりと確認してから契約するようにしましょう。

玄関や階段をコンパクトにしたせいで引っ越しの搬入が大変!

家具が行き場をなくす、ということも

コストダウンのために玄関や階段など、住居空間以外のスペースをコンパクトにしたら、いざ入居の引っ越しの際に大型の家具や家電の搬入が大変だったり最悪の場合入らなかった、という失敗例です。

なんとか搬入できればまだ良いですが、どうしても入らない場合は最悪です。

家具を処分して新しく買わなければいけなくなり、余計にコストと手間がかかることになってしまいます。

間仕切りを減らしすぎて冷暖房が効きにくく物音が響く!

間仕切りがないせいで冷暖房がまったく効かない

間仕切りを減らしてコストダウンを実現できたのは良かったのですが、冷暖房が効きづらく物音が響いてしまう、という失敗例です。

結局光熱費が高くなってしまい、コストダウンのための工夫が意味のないものになってしまいます。

物音が響くのも、生活する中でストレスになるので残念な失敗です。

リビングをコンパクトにしたが、子供の成長とともに狭くなった

思っていた以上に狭い、と感じることも

家の面積を小さくするためにリビングも最低限の広さにしたのですが、子供が小さいうちは問題なくてもやはり成長とともに狭くなった、という失敗例です。

子供は必ず、そしてあっという間に成長するものです。

間取りは長い目でみて決めないと、後悔することになってしまいます。

子供部屋なしにしたけどやっぱり必要かも

子ども部屋を作っておけば良かったと後悔する人は多い

子供が小さい、またはまだ生まれていない時期に家を建てるとやってしまいがちな失敗例です。

子供が小さいうちは家族全員が同じ部屋で寝るご家庭が多いですよね。

でも必ずいつか自分だけの部屋をほしがる時がきます。

つい”今”の感覚で間取りを決めてしまうと、子供の成長とともに後悔することになるかもしれません。

洗面所の面積を減らしたら不便!

必要最小限にしたら使いづらかった

洗面所の面積を減らしたら、実際に生活してみるととても使いづらかったという失敗例です。

無駄なスペースを目一杯減らしてリビングを広くするのは良いことなのですが、洗面所の面積を減らすのは慎重になる方がよさそうです。

洗面所は、顔を洗うだけではなく、脱衣・洗濯・身じたくなどをする場所ですし、家族が多いと朝に一度に使うのは1人ではありません。

特に子供が小さいうちはお風呂に入るのも脱衣所が狭いととても大変です。

洗面所は家族全員がよく使うスペースなので、この失敗はつらいですね。

和室なしにしたけどやっぱり客間は必要

急な来客に備えて和室は必要だったと後悔する人も

家の面積を減らすためやリビングを広くとるために、和室なしにしたけれどやっぱり客間は必要だった、という失敗例です。

和室は洋室よりコストがかかるので「正直要らない」と感じる人も多いのではないでしょうか?

しかし住み始めると意外と来客がある、ということも想定すべきです。

遠方の家族や親せきが宿泊する・子供の友達家族が泊まりにくる、など客間が必要になることがあるかもしれません。

個室ではなくても間仕切りができる空間をひとつ余分に作っておくと、さまざまなシチュエーションに対応できます。

玄関からリビングをつなげたら冬寒い!

土間は冬寒い

玄関とリビングをひとつながりの間取りにした例です。

今土間を広くとる間取りが人気ですよね。
ですがいくらオシャレでも冬寒いのはかなり暮らしにくいでしょう。

一見オシャレで使いやすそうな土間を活用した間取りですが、玄関とリビングをそのままつなげるのは部屋の温度管理が大変です。

よく考える必要がある間取りと言えます。

吹き抜けにしたら冷暖房の効率が悪くて声も筒抜け!

吹き抜けは、暖気をすべて上に持って行ってしまう

吹き抜けにしたら、冷暖房の効きが悪く快適ではない上に光熱費がかさんだという失敗例です。

リビングの話し声が2階の部屋に筒抜けという不満もよく聞かれます。

吹き抜けは、2階の面積が減るのでコストダウンになり1階の日当たり確保や開放感などのメリットが多いのですが、デメリットもあるのでしっかりプランニングしないと失敗につながります。

トイレと洗面をつなげたらすごく不便

誰かが利用していると待たなければならない

トイレと洗面をつなげたら、実際に住んでみるとすごく不便だったという失敗例です。

トイレと洗面を同じ部屋に配置したり、ドアをはさんでつなげる間取りもオシャレで良いですよね。

水回りをかためるという点ではコストダウンになって良いのですが、動線を失敗するとたちまち不満だらけの間取りになってしまいます。

家族がトイレを使用しているとその間洗面所を使えないという最悪な不便さを感じることに。

家族全員の生活動線を考えていないと、このような失敗につながってしまいます。

収納が足りなくていつも散らかっている

収納を省いたせいでいつも家は散らかりっぱなしに

家の面積を小さくするあまり、収納スペースまで削ってしまい後悔した、という失敗例です。

コストダウンのためには面積を減らす必要はありますが、収納はある程度絶対に必要です。

いくらリビングを最大限広くしても、生活していると物が増えてくるものです。

収納が足りないのでリビングを物に占領されて結局狭くなってしまいますし、散らかってしまうのでストレスになってしまいます。

以上が、ローコスト住宅の間取りの失敗例です。

家づくりの先輩たちの失敗談は、とてもありがたい情報ですよね。
そこから後悔しない家づくりのヒントを得て役立てましょう。

なお当サイトには、ローコスト住宅だけでなく、家全般の間取りについての記事もありますので、ぜひご覧ください。

家づくりの先輩200人のアンケートから間取りの失敗20選やおすすめの間取りについてまとめています。

ローコスト住宅の間取りプランを成功させるコツ

満足でローコスト住宅に住むために

ローコスト住宅の間取りプランを後悔のないベストなものにするためのコツをまとめました。

失敗例からヒントを得たあとは、成功するためのポイントを押さえてくださいね。

とにかく必要なのは想像力!

ローコスト住宅は創造力が何よりも大事!

これはローコスト住宅に限らずなのですが、間取りを成功させる秘訣はズバリ“想像力”です!

そしてローコスト住宅では特にお客様自身の想像力が必要になってきます。

なぜならローコスト住宅は専属の設計士がプランニングしてくれることが少ないからです。

設計士と直接打ち合わせができるローコスト住宅会社は残念ながらあまりありません。

建築設計事務所でローコスト住宅を建ててくれるところがあれば、設計士が担当してくれる場合もありますが、ほとんどの場合がそうではありません。

ハウスメーカーの場合は、営業マンが間取りを提案することがほとんどで打ち合わせ回数が少ないこともよくあります。

間取りについて「お客様の希望をとことん反映して何度も修正する」というスタイルの会社は残念ながら少ないと思われます。

お客様自身がとことん自分や家族の暮らしを想像して、「どんな間取りが暮らしやすいか」「この間取りで暮らしやすいか」しっかり検討してください。

暮らしを何度もシミュレーションする

暮らしのシミュレーションをしてみよう

想像力が大切だとお伝えしましたが、具体的どうすればいいのでしょうか?

まずは、出来上がってきた間取り図をみて、頭の中で家族の動きをシミュレーションしてみてください。

「玄関を入って、靴をぬいで…」
「料理しながら洗濯機に何歩ぐらいで行けるか」
「子供の様子がどこからでも見えるか」
などなど、1日の流れを入念に想像するのです。

それも平日と休日・季節・家族のライフスタイルの変化などさまざまなパターンで想像してください。

ポイントは、自分だけではなく家族全員それぞれの目線で想像することです。

するといろいろな問題が見つかるのではないでしょうか?

ローコスト住宅は打ち合わせ回数が少ないこともありますので、しっかり検討しておきましょう。

寸法をはかっておく

新居に持っていく家具は寸法を測っておくこと

間取り図ばかりを見て考えていると思わぬ失敗をしてしまいます。

もし今使っている手持ちの家具をそのまま使う場合は寸法をはかって、

・搬入できるか

・置きたいスペースに置けるか

を確認しておきましょう。

家具を新調する場合も間取り図の寸法をはかってから購入しましょう。

また、コンパクトな間取りにする場合は

・玄関ホール

・廊下

・リビングのテレビからソファまでの長さ

・収納の面積

・狭そうな通路の幅

・階段の幅

など、狭くなりそうな箇所の寸法を実際にメジャーで確認して、今の住居で測ってみるなど実際に体感してみましょう。

ストレスを感じそうな狭さなら、予算を上げて少し面積を増やすのもひとつの方法です。

コストだけではなく住んでからの快適さもとても大切です。

将来のことも想定する

将来をイメージした家づくりが重要

将来のライフスタイルについても想定して間取りを決めましょう。

・子供が増えるかもしれない

・今は幼い子供が成長、独立する

・親との同居があるかもしれない

・自分自身の老後

など、想定できる範囲のライフスタイルの変化については可能なかぎり対応できるような間取りにしておきましょう。

せっかくの新築です。
長く快適に暮らせる間取りにしておきましょう。

ローコスト住宅の間取り、それでホントに大丈夫?もう一度チェックしてみましょう

間取りを決定する前にもう一度チェックを

ローコスト住宅で家づくりをすすめている人の中には、「間取りがもうすぐ決定するけど、これで本当に大丈夫かな?」と心配になる人もいらっしゃるのではないでしょうか?

プロが作ってくれた間取りでも、実際に住むのはお客様です。

自分たちが快適でなければ意味がありませんよね。

ここでは、間取りの最終セルフチェックのポイントをまとめていますので、間取りを決定する前にぜひチェックしてみてください。

これから間取りを考える人も、「こんなところに気をつけて考えよう!」という目線で参考にしていただけたらと思います。

日当たりは確保できていますか?

狭くても日当たりが良ければ快適

その間取りで日当たりは確保できていますか?

理想は、夏は日差しが入らず冬はたっぷりと太陽の光が入る間取りです。

そのためには広い敷地か、まわりに建物がない環境が必要です。

住宅密集地に建てる場合は、日当たりの確保には工夫が必要です。

・家の中に一日中太陽の光が入らないところはないか

・冬でもリビングに充分な光が入るか

もう一度じっくり確認してみましょう。

風通しが良いですか?

風通しはとても重要

その間取りで、風通しは良いですか?

まったく風が通らないスペースはありませんか?

たとえばウォークインクローゼットなどの収納に窓はついていますか?
日当たりが必要ない空間でも、換気は必要です。

収納部屋でも2畳ほどの広さがある場合は小さな通風窓をつけることをおすすめします。

居室には最低2箇所の窓がないと風が通りません。

窓が1つしかない部屋がある場合はもう一度よく検討してみてください。

収納量は足りていますか?

収納がしっかりあることが望ましい

その間取りで収納は足りていますか?

面積を減らした間取りではどうしても収納にたっぷりのスペースをとることができませんよね。

優先的に広くするのはやはりリビングなどの住居スペースになります。

今の住居にある物の量+新しく増えていきそうな物の量、すべてが入るだけの収納スペースを確保できていますか?

家の中に必要な収納をまとめると、

・玄関
(靴、コート類、傘、アウトドア用品、ベビーカーなどの子供用品、掃除用具など)

・リビング
(コート類など普段使いの衣類、掃除用具、生活用品ストック、文房具、子供用品、本や雑誌、書類、薬など)

・洗面所
(ランドリー用品、タオル類、下着、衛生用品、お風呂用品、化粧品など)

・キッチン
(食器、調理器具、調理家電、調味料、食料品ストック、行楽グッズ、洗剤などのストック、ゴミ箱、常温保存の野菜など)

・トイレ
(掃除用具、洗剤類、トイレットペーパー、タオル、生理用品など)

・おもに2階に収納するもの
(季節家電、布団、衣類、子供用品、趣味関連のもの、本、アルバムなど)

このように家の中には物がいっぱいあるのです。

これらの物が全部片付く場所を作っておくことが家づくり成功の大事なポイントです。

家事動線と生活動線がかぶっていませんか?

動線を考えた間取りづくりを

その間取り、家事動線と生活動線がかぶっていませんか?

家事動線は、家事をするときに通るルートです。

生活動線は、家族が生活をするときによく通るルートです。
たとえば朝起きてきて歯磨きをする、着替えをする、トイレにいくなどの毎日通るルートのことです。

間取りは、家事動線と生活動線がかぶらない設計の方が暮らしやすいです。

かぶっていると忙しい朝の時間に家事に時間がかかったり、出発時間に間に合わなくなったりして、不便を感じることになってしまいます。

家族全員の行動パターンを想像して、みんなが暮らしやすい動線を考えましょう。

各スペースの広さは足りていますか?

実際の暮らしをイメージしながら、部屋の広さが十分かを確認しよう

その間取りで、各スペースの広さは足りていますか?

たとえば、洗面所の広さはどうですか?
洗面所はなるべく広い方が便利です。

リビングは狭くありませんか?

キッチンが狭くて使いにくいということはなさそうですか?

玄関が狭すぎるということはありませんか?

コンパクトにしたスペースがある場合は、もう一度その面積で不便がないかよく考えてみましょう。

無駄なスペースはありませんか?

広すぎてもてあます

その間取りに、無駄なスペースはありませんか?

たとえば、玄関ホールが広すぎませんか?
玄関は「家の顔」と言われるので広くすることが多いですが、実際に暮らしはじめると、あまりに広くても使い道はほとんどありません。

それならその分の面積をリビングなどに使う方が無駄はありません。

もちろん家の中に“余白“という余裕をもったスペースを作っておくことはとても良いことではあります。

でもそれは広さに余裕のある家の場合です。

コンパクトな家づくりの場合は、あまり使い道のなさそうな場所に余白を作るのはやめて、よく活用できそうなところにその面積をまわしましょう。

生活音がひびく間取りではありませんか?

吹き抜けは生活音が響きやすい

その間取りは、生活音がひびく間取りではありませんか?

よくある失敗が“吹き抜け”です。

家族みんながリビングですごす時は問題なくても、家族が1階と2階で別々の時間をすごすようになるとどちらかがストレスを感じることになる場合があります。

リビングの話し声が2階に筒抜けでは、子供が友達を連れて自分の部屋で遊ぶときにほかの家族がくつろげないですよね。

子供が小さいうちは想像がつかない場面ですが、成長とともにお互いの生活音が気になる時期がくるかもしれません。

吹き抜けにする場合は、あとから2階に床を張れるように設計してもらうこともできますよ。

匂いが充満しませんか?

間仕切りの少ない家にすると、臭いがいきわたりやすい

その間取りは、料理中のにおいが家中に充満しませんか?

これも吹き抜けに多い問題ですが、間仕切りが少ない場合も起こりやすいことです。

オープンキッチンが1階LDKの中心にあり、リビングに吹き抜けがある間取りの場合はキッチンのにおいが2階に充満します。

間取り図だけではわからないことですので、においについてもよく考えて間取りを決めましょう。

夏暑く、冬寒くなりませんか?

間取りによって、夏暑くて冬寒いという最悪な家になることも

その間取りは、夏暑く冬寒くなりませんか?

夏暑く冬寒い家は、気密断熱性が低い家の特徴ですが、じつは間取りも家の快適性に大きく関係しています。

夏暑くなる間取り
・窓が大きく日差しがたくさん入る
・西に大きな窓があり西日が入る

冬寒くなる間取り
・吹き抜けがある、間仕切りが少ないことで暖房の熱が逃げてしまう
・南側の窓から太陽の熱を取り入れることができない

この逆の家にすれば、夏涼しく冬暖かい家にすることができます。

外からの視線対策はできていますか?

外からの視線対策はできていますか?

その間取りは、外からの視線対策ができていますか?

せっかく大きな窓があるリビングにしても、外からの視線が気になるような環境ではカーテンを開けられません。

リビング以外にも、道路側の窓はすりガラスにするなどの対策を忘れずに。

道路沿いの部屋の窓の位置は、通行人の目線の高さを考慮して決めましょう。

来客時を想定できていますか?

どこも通すところがない…とならないように

その間取りは、来客時のことを想定してありますか?

コストダウンのために和室を作らないことも多いと思います。

オープンなリビングにするために1階に個室を作らない間取りが増えています。

でも、来客は必ずあるものです。
特に宿泊する来客があることも考えて間取りを決めましょう。

どうしても1階に個室を作れない場合でも2階の間取りを工夫しておくなど、1部屋はすぐに空けられるような間取りにしておくと良いです。

トイレと洗面の配置は悪くないですか?

水廻りはそれぞれ独立しているのが望ましい

その間取りは、トイレと洗面の配置が悪くはありませんか?

水回りをまとめることはコスト面でも使い勝手の面でもとてもおすすめです。

しかし配置をミスするととても暮らしにくい家になってしまいます。

チェックポイントは、 “トイレと洗面がそれぞれ独立していて、別ルートで出入りできるか”ということです。

誰かがトイレに入っている間、洗面所に入れないような間取りは絶対にやめておきましょう。

電気配線が不便ではありませんか?

コンセントの位置を失敗するととてもストレスに

その間取りの電気配線は、不便ではありませんか?

せっかくの希望通りのこだわりの間取りでも、電気配線をミスするととても不便を感じることになってしまいます。

・回遊できる間取りの場合、3路または4路スイッチが必要

・出入り口が2箇所ある部屋の照明スイッチ

・照明スイッチは、ドアなどの障害物がなくすぐに押せる位置か

・照明スイッチは、夜に帰宅した時に押しやすい位置か

・コンセントの数、位置、高さ

なども間取りと同じくらい時間をかけて決めましょう。

ローコスト住宅で失敗しないためのアドバイス

ローコスト住宅で失敗しないためのアドバイス

ローコスト住宅の間取りについて詳しく解説してきましたが、ローコスト住宅のことについて全般的なアドバイスや解説を知りたい人には、以下の記事もおすすめです。

ローコスト住宅の体験談をまとめた記事と、ローコスト住宅で大満足の家づくりをするポイントをまとめた記事です。

どうぞご参考にしてください。

まとめ

いかがでしたか?

ローコスト住宅の間取りについて、間取り図の実例や失敗例などについて解説しました。

ローコスト住宅はコンパクトな家になることも多いですが、コンパクトだからこそ間取りの工夫が光るものです。

せっかくの新築。

あなたや家族の暮らしにぴったりな間取りにして、自由で快適な暮らしを実現してくださいね。

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