不動産の売却時に不動産会社に支払う仲介手数料は、実は法律によって上限が定められています。
数ある不動産会社の中でも手数料が安いといわれるソニー不動産は、どのような手数料の仕組みになっているのでしょうか?
不動産売却時にかかる手数料について調べている人は、以下のような疑問、悩みがあると思います。
- ソニー不動産は本当に仲介手数料無料なの?
- ソニー不動産は他社より仲介手数料が安いと聞いたけれど本当?
- ソニー不動産の割引制度や手数料の仕組みが知りたい
このページでは、ソニー不動産で物件を売却したときにかかる手数料を詳しく紹介します。
ソニー不動産の割引制度や、サービスによる手数料の違いもまとめているので、ソニー不動産を利用してみたいけれど手数料がいまいちわからないという人はぜひ参考にしてみてください。
ソニー不動産は、2019年6月1日にSREホールディングス(SRE不動産)と名称を変更しています。この記事では混乱を避けるため「ソニー不動産」で統一して執筆しています。ご了承ください。
売却時にソニー不動産に支払う手数料
不動産を売却するときにかかる手数料は、不動産会社に支払う仲介手数料が大部分となります。
ソニー不動産は一部のサービスは仲介手数料が無料となっていますが、普通の仲介業者のように仲介手数料が発生するサービスも同時に行っています。
サービスの種類によって発生する手数料が異なるため注意が必要です。
ソニー不動産のサービスの種類を把握するためには、以下の記事が参考になります。
仲介手数料が無料で不動産売買が行えるおうちクラベルの「セルフ売却」は、ソニー不動産しか行っていない特有のサービスです。仲介会社を介さず売り手と買い手が直接取引できるため仲介手数料が発生しない新しい制度だと言えます。
また、ソニー不動産が直接物件を買い取った場合も、買い手がソニー不動産となるため仲介手数料は発生しません。ソニー不動産で仲介手数料が無料となるのはこの2つのパターンのみです。
一番オーソドックスな方法としてソニー不動産のサイトで無料査定を行い、ソニー不動産に仲介をお願いするパターンがありますが、この場合当たり前ですが売却が完了したときにソニー不動産に対して仲介手数料が発生します。
またソニー不動産は、おうちクラベルの「プロフェッショナル売却」という名前で、他社の不動産会社を紹介するサービスも行っています。このプロフェッショナル売却利用時に他社を紹介され、その流れで仲介を依頼する場合、仲介手数料はソニー不動産ではなくその不動産会社に支払うことになります。
まとめると以下のようになります。
サービス名 | 仲介形態 | 仲介手数料の有無 |
---|---|---|
おうちクラベルの「セルフ売却」 | 自分で売却活動を行うため仲介なし | 無料 |
ソニー不動産による買い取り | 買い取りのため仲介なし | 無料 |
ソニー不動産の「おまかせ売却」 | ソニー不動産による仲介 | ソニー不動産の規定に沿った仲介手数料 |
おうちクラベルの「プロフェッショナル売却」 | 他社による仲介 | 他社が定める仲介手数料 |
ソニー不動産の手数料が安いと言われるその理由とは
不動産の仲介手数料の金額は法律で決められている
ソニー不動産であれ、その他の不動産会社であれ、仲介手数料として売り手に請求できる金額は法律で定められています。
その計算方法は、200万以下の部分には5%、400万円以下の部分には4%、それ以上の部分には3%と、売却金額の部分によって率が異なりますが、売却金額が400万円を超える場合、以下の計算式で簡単に仲介手数料が計算できます。
仲介手数料 = (売買価格 × 3% + 6万円) + 消費税
ルール的にはソニー不動産もこの上限まで仲介手数料を請求することができます。
ソニー不動産の仲介手数料は“かかった分だけ”
ソニー不動産では仲介に関してかかった分だけの費用を取るという考え方のもと、仲介手数料を計算しています。そのため仲介手数料が他社より安くなる可能性があります。
これは物件が売れるまでに時間がかかった人と、すぐに売却できた人ではソニー不動産が行う業務量は異なるというところに着目し、厳格な公平性を追求した結果というわけです。
ソニー不動産の前執行役員である風戸氏も「顧客目線で、合理的な仲介の報酬を受けるような不動産業を目指したい。お客様に喜んで手数料を払ってもらえるようなサービスを展開したい」という願いを込めて手数料を設定しているそうです。
それでも、実際にソニー不動産を利用した人の中には「思ったほど仲介手数料が安くはなかった」と感じる人がいるようです。
いくら手数料が安いと言われているソニー不動産でも、物件がなかなか売れなかったり、広告やその他のアピールに経費がかさんでしまったりした場合は仲介手数料の上限に近くとられることもあるので、必ず他社より安いと決めてかからないほうがよいでしょう。
そもそも不動産会社はどれくらいの費用がかかっているの?
仲介業社の目線で見ると不動産会社が支払う費用は、実は結構たくさんあります。
具体的には以下のような費用が発生しています。
- 担当者の人件費
- 交通費
- 謄本取得費用
- 不動産ポータルサイトの広告掲載料
- 査定のための情報取得料など
売却を行う物件に問題がないかどうか調査したり、買い手を探すためにSUUMOなどの不動産ポータルサイトに広告を掲載したり、不動産会社の担当者が実際に買い手と交渉したりする人件費なども発生しています。
最近でこそ仲介手数料を安くする仲介業者が出てきましたが、一昔前ではこういった費用がかさむため、法的な上限いっぱいまで仲介手数料を取ることが一般的だったようです。
ソニー不動産には割引制度もある
ソニー不動産で物件を売却する場合、例えば専任媒介契約を結ぶと安くなる専任割引や、短期間で売買が成立した場合の早期成約割引などの割引制度も充実しています。
専任媒介契約とは、他の不動産会社を利用せずソニー不動産にのみ媒介契約を結ぶことです。
ちなみに仲介をするための媒介契約は3種類あり、どの契約でも仲介手数料は変わらず同じ条件となります。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
---|---|---|---|
他の不動産会社と併せて仲介依頼 | できる | できない | できない |
自分で買い手を探して直接契約 | できる | できる | できない |
契約の有効期間 | 法令上の制限なし | 3か月以内 | 3か月以内 |
指定流通機構への登録 | 義務ではない | 媒介契約締結から7日以内に登録 | 媒介契約締結から5日以内に登録 |
売り主への報告 | 法令上の義務なし | 2週間に1回以上報告義務 | 1週間に1回以上報告義務 |
また売却だけでなく、購入の時にも「コンサルティング不実施割引」「内覧物件数割引」「平日ご案内パック割引」「キャッシュ割引」などさまざまな割引を実施しているので住まいを買い替えるときもお得に取引ができます。
ただし割引制度は必ず適応されるわけではなく、物件の条件などによって除外されることもあります。詳しいことはソニー不動産に問い合わせてみましょう。
サービスがよいと言うだけでなく、手数料の面でもフェアで透明性の高い制度を導入しているソニー不動産。お客様満足度が92.8%以上と高い数字をキープしているのもうなずけますね。
ソニー不動産の評判については以下の記事を参照してください。
ソニー不動産で売却時手数料をできるだけ安くするためには
手数料の安さが特徴的なソニー不動産をよりうまく活用するためには、まずは仲介手数料がかからないおうちクラベルのセルフ売却を利用してみましょう。
売り出し価格の設定や物件のPRなどを自分で行う必要がありますが、この段階で買い手が見つかれば仲介手数料ゼロで取引することができます。
ある程度の期間ご自身で売り出してみて、なかなか買い手が見つからない場合は、ソニー不動産の売却エージェントにお任せする「おまかせ売却」に切り替えてみましょう。
こちらは仲介手数料が発生しますが、不動産のプロが売買戦略の立案から売り出し価格、物件のPR、売れない場合の対処などさまざまなサポートを受けられるため、早期・高値売却が期待できます。
セルフ売却とおまかせ売却の主な違いは以下の通りです。
セルフ売却 | おまかせ売却 | |
---|---|---|
売買戦略 | おうちクラベルの機能を利用し自分で検討 | ソニー不動産の売却エージェントがより高く売るための売買戦略を立案 |
売り出し価格の設定 | 自分で売り出し価格を検討 | 売却エージェントが実際に物件を査定した後、売り手と相談しながら設定 |
物件のPR | おうちクラベルの機能を利用し自分で物件情報を作成。 | 不動産のプロが適切な広告図面を作成。多くの仲介会社に周知 |
売却状況の確認 | 自分で売却活動の状況を把握 | 売却エージェントが定期的に売却活動の状況を報告 |
内見や引渡し、契約などの業務 | 手続きの面などでソニー不動産のサポートを受けられるが、あくまでも売り主が主体 | 売却エージェントが売り手の代理人として手続きをフルサポート |
仲介手数料 | 0円 | 仲介手数料あり |
まとめ
ソニー不動産は「仲介手数料はかかった分だけいただく」という考えのもと手数料を計算しているため、他社より仲介手数料が安くなることがあります。
また、おうちクラベルのセルフ売却を利用すれば、仲介手数料が無料で売却ができるため、仲介手数料をなるべく抑えたい人におすすめです。
手数料が安くてもサービスの質が落ちることはなく、ソニー不動産の特徴であるエージェント制や片手仲介によるサービスを受けることができます。
手数料が気になる人はまずはセルフ売却から試してみてはどうでしょうか。
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