こんにちは!髙田ナッツです。普段はネコノラ通信で夫婦マンガを描いています。
今回は、昨年の真夏、借家の我が家の備え付けのエアコンが壊れ、新しいエアコンが設置されるまでの10日間、あの手この手で乗り切った体験談を、5項目にわたって語らせていただきます。
【著者】髙田ナッツ
20歳以上年の差のある、猫のようにマイペースな夫婦です。ささやかだけどポカポカな日常生活を、楽しく四コマ漫画で描いています。
目次
熱帯夜、エアコンをつけていても、全く部屋が涼しくならず、「余程外が暑くなっているに違いないね~」なんて呑気にかまえていた我々猫夫婦。
猛暑に耐えかね、フラフラになりながら近所のコンビニにアイスを買いに行くことに。表に出てみると驚き!家の中より、外の方が涼しいことにゾッとしました。もしかして、我が家のエアコンが壊れている?
実は数日前から、ドレインホース(排水管)の目づまりのせいか、エアコン(2004年製)から濁った水が滴り漏れていたのです。
点滴する床にバケツとビニールシートを敷いて、エアコンの寿命のことも考えず、ほったらかしにしていたのが悪かったのかもしれません。
涼しくなればいいとばかりに、なんの対処もせずに使い続けていたら、ついにエアコンがぶっ壊れてしまいました。
翌日大家さんに連絡してみた所、「そのエアコンは、前の住人さんが置いていったものなので、修理のことも、新たに購入することも考えていない」と、そっけない返事をされました。
まさかの出来事に唖然とする猫夫婦。気を取り直して、旅行用に貯めていたなけなしの貯金を下ろし、某大手家電量販店に駆け込んだのです。もちろん旅行の計画は、見事に吹っ飛びました。
さっそく一番安いエアコン(設置費込みで7万円弱)を見つけ、購入することに。しかし、設置は最速で10日後になるとのこと。ひぇ~!
グロッキーなアタシ(富士額わがはい)に反して、「これはちょっとした旅ッスよ、楽しまなきゃ損ッス!」と、ポジティブな黒猫クインシー。「何寝言言ってるの、このお金で旅行に行く予定だったんだよ?」
果たして我々の運命は如何に!
エアコンを注文した帰り、アタシ達は100均をハシゴし、熱中症対策アイテムを購入することにしました。
ダイソーでは、USB扇風機(300円商品)を購入。100円商品の中では威力が強く、現在でも夏場は必需品となっています。
セリアでは、柔らかいゼリー状の保冷剤を1人につき3つずつ購入。大小と、サイズがあります。就寝時大きいものは枕に、小さいものは両脇に挟んで寝る用にしました。(人の体はリンパを冷やすと全身が冷えるそうです。)
水を含ませると、給水ポリマーが膨らんで、首元をヒンヤリ冷やしてくれるネッククーラー。乾いても、また水につければ、何度でも使用できるので、本当に助かりました。しかも、色々な柄があって可愛いので、お気に入りです。
ミニサーキュレーター(電池式)は3台購入。これは狭い幅の窓枠にも置けるので、ベランダのない寝室の窓際に置けてとても助かりました。
さっそく自宅へ戻ると、セッティング。まずは窓を開け、キャン★ドゥのミニサーキュレーターを窓の外に設置し、窓の外の冷気を室内に送り込む。その後、ダイソーの扇風機と自宅にある冷風扇を併用し、室内に冷気を循環させるようにしました。
セリアの保冷剤は冷凍庫にオン!ネッククーラーで首元を冷やしつつ、ロックアイスを沢山入れたコップにスポーツドリンクをいれて飲みつつ、保冷剤が冷たくなるのを待ちました。
(少しでも部屋が涼しくなるように、この10日間火を使う自炊は諦め、コンビニイートインなど、涼しい所で食事を摂っていました。)
ハッカ油を霧吹きの水の中にたらし、ハッカ水を作ります。それを自分達に吹きかけて扇風機を浴びると、ヒンヤリしてとても気持ちいいんです。
また、網戸にも吹きかけて涼をとったり、蚊よけにも使えるのでお勧めです。香りもハッカで、すっきりとしています。(※ただ、ペットに有害な場合があるので注意!)
室内の温度計が32℃を指している、23時。シャワーを浴びた後、ネッククーラーにパンツいっちょというあられもない姿で、保冷剤をわきに挟んで横になる夫婦ふたり。おやすみ代わりに毎晩握手をして、「また明日朝会おう」を合言葉に就寝。
思い出すだけで変な汗が出る思いです。
黒猫は日中会社へ行くので、熱中症の心配はないのですが、アタシは通常自宅にいるため、外出するほかにありませんでした。
できるだけ早朝の涼しい時間帯に街へ。目指すは8時半開店、サンマルクカフェのモーニング。チョコクロワッサンとコーヒーのセットが11時まで、なんと290円で頂けちゃうのです!その後はクーラーのよく効いた図書館へ。
図書館で一日快適に過ごすコツは、ズバリ座布団です。地元の図書館の椅子は、木製で座り続けていると、お尻が痛くなってきてしまうんですよね。なので自宅の座布団を持参していました。
※後日キャン★ドゥで「コンパクト座布団」という商品を見つけ購入してみたら、ウレタン状の厚めのシートが四つ折りで袋に入っていて、軽量で中々の優れものでした。
一番きつかったのは、図書館の定休日です。モーニング後、デパートの片隅にある休憩コーナーへ向かうと、すでに満員。お年寄りの談笑の場になっていたり、若い男性が仰向けになって熟睡している姿も見かけました。
結局その日は夕方まで本屋をハシゴ。マンガの試し読み冊子を片っ端から読んで、暇を潰しました。家の中は暑いのに、本屋では軽く冷房病気味になり、足が棒のようになったなあ…。
エアコンが届く前々日の夜。いつもより室温が高く(34℃)エアコン到着目前にして、心がポキンと折れてしまい「近場のホテルに泊まるッスよ!」と、地元の格安ホテルに電話してみることに。しかしことごとく満員。最後の手段!と、お値段お高めのプリンスホテルに連絡してみると、空室ありとのことで、即予約。
程よく冷房の効いた快適な部屋で、熱中症の心配をせずに眠る幸せ…思わず目の端から涙がポロリ。
我々猫夫婦は法事以外で、泊りがけでどこか旅行に行ったことはなく、くしくもこれが新婚旅行となりました。ああ、これはやっぱり小旅行だったのかも。
やっと新しいエアコンが設置されホッとした頃、先輩に、ことの一部始終を話した所、「私はエアコンが壊れた時、近所の個人商店の電気屋さんで購入して、すぐに取り付けて貰ったよ」とのこと。
また、賃貸借契約時に「以前の住人さんの残置エアコンである」と説明がなく「エアコン有り」のみという説明だった場合、貸主さんにエアコン設置の義務があり、購入してもらえるハズだ、とも。
…それさぁ、早く言ってよ~(松重豊氏の某CM風に)
その他にも、ウィークリーマンションに泊るという案を頂きました。後悔の備忘録として、この記事の最後に書きとめさせて頂きます…。
以上、新しいエアコンが届くまでの10日間を乗り切った珍道中をお送りしました。
この記事がほんの少しでも、エアコンクラッシュサバイバーな方々のお役に立つことができていたらいいなと思います♪